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2013/01/14

《とんび》☆01

どうしようもない男が、どうしようもなく妻と息子を愛した30年…全ての父親に捧ぐ』(あらすじ)
平成10年(1998年)。出版社の徳田書店で働くアキラ(佐藤健)は、小学生学年誌の付録のプレゼンを行うもうまくいかない。隣の学年誌の付録担当編集にこの
話を聞くと、親に聞いてヒントをもらったという。アキラは机上にある父親・ヤス(内野聖陽)の写真に向かってヒントをくれないかと投げかけるが、もちろんその写真から返答はない。ふと窓の外に目を移すと2羽のとんびが連れ立って飛んでいたー

cast
市川安男…内野聖陽 
市川旭…佐藤健 
坂本由美…吹石一恵 
幸恵ゆきえ…加藤貴子 
市川美佐子…常盤貴子 
照雲…野村宏伸 
たえ子…麻生祐未 
海雲…柄本明

  

平成10年(1998年)秋
旭は父親に似てとても不器用で、少年少女用の雑誌の付録を使ってプレゼンして見せたが、見事に撃沈。
空にはなぜかとんびとタカが大きく舞っていた。同僚は、父親にヒントを貰って、探偵グッズをつけるアイデアを出していた。写真を眺めても旭には何もヒントが来なかった。
これは、僕の父と母と僕の物語…

昭和47年(1974年)晩夏
天ケ崎通運と書かれたオート三輪に乗せた荷物を運転しながら安男はこんにちわ赤ちゃんを歌っていた。めったに車など通らない道に縁台をだして将棋していた老人たちは、エンジン音に慌てて異動した。「ヤスのバカ、ここ通るなって何回言ったら分かんだよ!」と怒鳴られていた。出戻りの冥たえ子の店にパトロールと称して、顔を出しては、照雲に、私がいるからと言われた。

薬師院の住職海雲が、箒をもっていくと、ヤスが、タバコを吸って一向に手を合わせない。最後にたった一人頼みごとをするのは家族だと言われて慌てて手を合わせに行った。海雲にめんどくさい奴だと言われていた。
帰り道、もうすぐお父さんになると言われて、そんなことにも照れてしまうヤスだった。
石段の途中で人を甘やかすから良いお父さんになると言われても照れていた。目をつぶってキスをせがんだが照雲が来てぶち壊し。だがそこで産気づいた。抱いて草履を脱ぎ裸足で石段を降り始めた。診療所の医者は、あまりヤスが心配するので難産になると脅かした。
駆け付けた同僚たちも交えて、神棚に、向かい全員で、照雲の読経に合わせて一心不乱に拝んでいた。医師は、美佐子に幸せだねと言った。笑いましたが泣けました。
読経が終り照雲が喝を入れるとそこで産声が聞こえた。

名前を決めてと言った時、ヤスは、男なら旭。女なら小百合。小林旭と吉永小百合happy01

結局旭となった。
たえ子ねえちゃんは、記念すべき日に金なんか貰えるかと、言ってくれた。周りのみんなが一緒に祝ってくれてヤスは幸せだった。

昭和51年(1976年)晩夏
瀬尾海岸行きのバスで親子3人ピクニック。そこで旭は、お箸が使えた。
記念すべき写真!美佐子は、旭に靴ひもの結び方を教えていた。それを見て泣きながらシャッターを切った。ピンボケの写真をたえ子に見せて笑われた。そこでヤスはしみじみと
「ねえちゃん、幸せな時は笑うもんだと思ったが、
違うな
ホントに幸せな時は 涙が出んだよ。」

「あ、そう」

帰宅して酒を飲んでいると、隣の部屋で、美佐子が『いつでも夢を』を鼻歌で歌いながら、旭の足の爪を切っていた。そこでヤスは思い当たった。この間伸びていたと思った足の爪が切る余地がないほどだったのは、美佐子がこっそり切ってくれていたんだ。

職場では、長距離を運転するドライバーがいなくて、新しい人が入ってくるまでの繋ぎでどうかと打診された。手当もつくから、美佐子が内職しなくても済むと言われた。
長距離に戻ってくれと会社で言われた事を話すと、長距離トラックの運ちゃんたちが美佐子に安産のお守りをくれたことから、お世話になったので、どっちでもいいと、答えた。

翌日は、雨だった。
旭は動物園を楽しみにしていた。
朝から、キリンを見るのと駄々をこねていた。
来週連れてってあげるからと言うのを今日がイイと、どうしても聞かない。
じゃあと馬だ、ゾウだと言っても機嫌の治らない旭に、じゃあ今行けと突き放したような言い方を、美佐子が聞き咎めたが、自分も炊飯器がコンセントから外れていてご飯が炊けていなかった。パンでイイですかと言う美佐子。朝は、飯が食いたいと譲らないヤスに、今から炊くと、小一時間かかるがいいんですねと、少し険がある言い方をした。売り言葉に買い言葉。初めての夫婦喧嘩…ヤスは食べずに出て行った。

美佐子は、旭を連れてヤスの仕事場に現れた。
「旭がおとしゃんの会社見たいって言い出して。
子供に気 使わせちゃいけませんね」

「あいつ…、アイツヤッパ天才じゃねえのか、
普通のガキにそんなこと言えねえぞ。」

美佐子が笑うのを見て
「さっきは、悪かったな」

「はい」

「え?謝らないの?」

「だって、
私謝るような事してませんから」

「フゥ、お前そんなに頑固だったか?」

「自分でもびっくりしてるんです
どっちかっていうと、
すぐに謝っちゃう方なのに
多分 私 甘えてるんです」

「へ?」

「ヤスさんなら 謝らなくても
許してくれるって思ってるんです
安心しきってるんです。
私いつの間に、こんな幸せな女に
なったんでしょう?」

「そんなことにいちいち 幸せ
感じてんなよ。
安い女だな、おめえ」

照れて隣室のドアを開けた。
いつものオート三輪に旭、美佐子を乗せ、タオルでフロントガラスを拭いた。
眺めの良さに美佐子が感嘆。
長距離走るのに、美佐子は旭と留守番していると、言ってくれた。
いっそのことトラック買って日本中3人で回りながら請け負った荷物を届けて回る。
ダメと言われると思ったが、美佐子は
「良いじゃないですか。
北海道から九州まで山で遊んだり海で泳いだり
時々温泉入ったり、そこの美味しいもん食べたり」

「幼稚園は?」
旭の声に
「行かんでいい!
どうせなら東京も行こう!」

「私、ランラン、カンカンみたいです」

「ランランって?」

「パンダだよ」

「よっしゃー!」
燃えてきたと言って車から降り
「お母さん、今夜はすき焼きだ」

と言った。首に巻いたタオルはフロントガラスの下に置かれていた。
荷物の集積場で、旭は、じっとヤスを見ていた。どうしたの?と聞かれて
「おとしゃん、タオル」と答えた。向きを変えたヤスは、いつもの縮みの上と、赤い腹巻き、ズボン。タオルが首になかった。
持ってきたバスケットからタオルを引き抜くと、
「これ持ってってあげて」
受け取って嬉しそうに階段を上がった。
「おとしゃん、タオル」
振り回しながら、近づく旭に
「悪いな!」と言って待つ、父。
そこでいい加減積んでいる隣の荷物が見えた。
「旭、 止まれ!」

「おとしゃーん」

「旭、止まれ!」
しかし、タオルは出っ張った釘に引っかかった。旭は思い切り引っ張った。
上から積み荷が崩れた。ヤスも、美佐子も走った。ヤスは
「旭! 旭!」と叫びながら積み荷を放り投げた。そこに倒れていたのは、美佐子だった。
旭は、守られて無事だったが、美佐子は、二度と動かなかった。

斎場で、美佐子は、煙となって天に召された。
ヤスは、旭を抱いてその煙をじっと見ていた。坂の途中で、声も掛けられない海運がじっと2人を見ていた。

たえ子ねえさんの店でお清めしていると、ヤスの隣の、前に注意されていた後輩が連れてこられた。ヤスは、コップを壊れる位に握りしめていた。土間にひれ伏してすみませんでしたと詫びる男。山崎は、言葉が続かなかった。周りの連中は、固唾をのんで見守った。
背中しか見せない山崎にヤスは、残った酒をあおった。
「もとはと言えば、何だ…
休みの日に会社行った俺が悪かったんだ。
なーんで行っちゃったかって言うとよ
アイツとケンカしたからだ。
なんで喧嘩したかっていうとよ。
朝ご飯パンでいいって言わなかったからだよ。
なんで良いって言わなかったっていうと
機嫌が悪かったからだよ。
なんで機嫌が悪かったかっていうと、
雨が降ったからだよ」

「ヤス!」

「雨…雨…雨が悪いんだよ!
あいつは 雨に殺されたんだよ。
あいつが死んだのは、お前のせいじゃねえ」
くるっと振り向いて
「雨のせいだ!」

山崎は、声をあげて泣いた。
「山崎、飲もう!
あいつは、人が物食ってんの見るのが
大好きだったんだよ。
これ全部飲もう!」

「ありがとう…ございます」

「よっしゃー!
おいみんなも 美佐子のために飲んでくれ!
おれも飲むぜ!」

山崎を畳にあげて、もう涙をこぼさないヤスを見て
「いいのかな これで」照雲
「よかないわよ。
やっちゃん ちゃんと悲しめないようなっちゃった」

旭をつれ帰った海雲は、湯船で旭に「死ぬって何?」と聞かれた。
「おかしゃんって、死んじゃったんでしょ。
起きたら死んだって言われたの。」

「死ぬっていうのは、
別のおウチに行く事だって
偉い人は言うとるけどな。」

「どこにあるの?
そのおウチ?」

「どこかには、あるんだけど、
どこにあるかわからないんだ」

「見つけた人 いないの?」

「もちろん、いるさ。
だけどな、 人によって
住んでるところが違うのが
ややこしいところでな。
ほら、 旭の住んでるおウチと和尚の
ウチは違うだろ?」

「うん」

「この辺にいる人もいれば、空の向こうにいる人も
お墓に住んでる人もいるんだ。
海や山に住んでる人もおいる」

「じゃあ僕探す、おかしゃんのおウチ」

「見つけたら教えてくれよ」

「うん」

アパートに戻り、電気の消えた部屋の中に。
足音をさせると美佐子が旭を連れて出迎えることはもう一生無い。
部屋の中は、美佐子の置いて行ったものであふれていた。
スリッパ、エプロン、炊飯器、内職の残り、さらに遺影…

「泣かねえぞ。
泣いたって、お前は戻ってこねえからな
けどこんなもんあったら、絶対無理だから。
悪いけど全部捨てるぞ。」

泣きながらヤスは、美佐子の洋服、、化粧品、魔法瓶、駕籠と手当たり次第に捨てた。
照雲が旭を連れて戻ると、部屋はがらんとしていた。旭は、おかしゃん皆持ってったんだねと言った。
仕事場でもヤスは、陽気だった。めんどくさい奴だと、皆が本気で心配していた。

食事時、カレーを食べている旭は、食卓が寂しいことに気付いていた。
おかしゃんは、小さなおさらを沢山並べて、いろんなものを作ってくれた。
「前一杯お皿あったのに

「仕方ねえだろ、おかしゃんいねんだから」

「僕悪い子だったから、出てったのかな?」

「おとしゃんに愛想尽かしたんだよ」

「愛想って?」

「はやく おかしゃんの家見つけて
たまには帰って来いって言っといてくれよ」

「うん」

そんなけなげな旭だが、ヤスが戻ると、母親に手をひかれた自分とおなじ位の子が歌を一緒に歌いながら歩いていると、じっとそれを見ている姿に出くわした。
アパートに戻ると写真屋からの封筒が入っていた。中身は、この間買い換えたカメラの古いほうにフィルムが入っていたので現像してくれていた。シャッターが下りなくなってしまったカメラが、何回か押したときちょうど美佐子が写っていた。
泣きそうなヤスだったが、それを見ておカシャンだ!と言う旭に、お前にっておかしゃんが送ってきたんだとウソをついた。

旭を寝かしつけていると、手が動いて、内職用の球を握っていた。そこで見つけたのと言い、おかしゃんきたんじゃない?と言った
「そうだな、おかしゃん、意外と近くに住んでるのかもな」

「そうだよね」「おう」
タバコが切れていることに気付き、暗い中買いに出て、外でタバコをくゆらせながら、
「もう…いないんだよな。お前。
お前居なくなってから大変だよ、
飯も作んなきゃなんないしよ。
家の事も、旭の送り迎えもしなきゃ
なんねえし、爪も自分で切んなきゃなんないし
じじいも適当な事言いやがるからよ、
言旭 お前の事探しちまって
いいかげんごまかしきんねえよ。
戻ってきてくれよ、美佐子。
俺頭悪いからよ、分かんねえよ、父親とかさ、
これからどうしてやってったら良いか全然分かんねえよ。」

旭が目覚めた。
ヤスを探したがいない。泣きながら探しまわった。すると、聞き覚えのある足音。
おかしゃが大きい小さい、大きい小さい、ダン、ドン、ダン、ドン、それを覚えていて、鍵まで届かない旭は椅子を持ってきて開けた。ヤスは怒ったが、おとしゃん野押尾とは分かると言われて、また美佐子を思い出してしまった。
旭を抱きしめてポカポカしてると行ってから
「旭 見つけたぞ おかしゃんお家、
おかしゃんはここにいる、
お前の中にいる。
おかしゃん、ここにいんだ」

海雲和尚にもおかしゃんのウチを教えた、
ここと、胸を押さえたので、ずっと一緒にいられるなと言われた。

旭に、おとしゃんが、おかしゃんの球の遊び方を見つけたと言った。
厚紙を丸めて、その中に球を入れて空に向かってふっと吹くといろんな色が空に舞った。
きれいだった。

それを思い出した、旭は、『フーフーボール』を手に取った。
結構周りの大人が熱くなって、玉をぶつけ合っていた。採用になった。

<なあ、親父。
あの頃母さんが僕の中でに生きていた様に
親父との日々もまた 俺の中で生きている>
<生き続けてるんだ>

って、この子、だれの子?健介くん…

<とんびとタカの旅は続いている>

2時間、何回か、泣かされました。
おかしゃんが1回目に亡くなるなんて、寂しいですよ。

*****
今日は、大雪(たかだか、10cmくらい)でしたが、電車は止まり、家の中に降り籠められていました。午後から雪かきをしましたが、体中痛くなったので、途中で断念。
成人の日は、いくらずらしても、大風か大雪。今日も晴れ着の人が雪の中、歩いて行きました。私が除雪した部分は、滑らずに行けたようです。

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