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2012/07/22

《東野圭吾ミステリーシリーズ》★03

『エンドレス・ナイト~哀しみのラスト・・・夫の死の謎に迫る女』(あらすじ)

東京で暮らす厚子(松下奈緒)に、大阪に単身赴任中の夫・洋一(田中幸太朗)が刺殺されたとの連絡が入る。遺体は真っすぐに横たわっており、刑事の番場(大杉漣)は遺体の髪からかすかな匂いを感じる。大阪に着いた厚子に、番場が洋一と最後にいつ話したか尋ねると、一昨日に大阪に来るよう電話で誘われたが断ったと答える。調べると、洋一には多額の借金があった。その夜、洋一の部屋に泊まった厚子はナイフを持った男に襲われる。

cast

松下奈緒:田村厚子
大杉漣:番場

倉敷が死んでます(11話でその謎解きが終わるようです。)

鳴り続ける電話の音で厚子は起きた。
平林刑事から、夫の洋一が刺されて亡くなったと連絡があり、絶句した。
『明けない夜はない』『やまない雨はない』子供のころから何か辛いことがあると
いつもその言葉を思い出して生きてきた。

結婚して半年に満たない時、夫の洋一が、大阪で新しいブランドを始め、経営もうまくすれば、独立もできると言われた。厚子はどうしても大阪が好きになれなかった。
大阪へ向かうと、番場と平林が駅で待っていた。
冷暗所で遺体を確認し、クラっとめまいがして記憶が無かった。

今夜はどちらへといわれて、洋一のマンションに泊まると言った。
刑事達もついてきた。洋一は、料理本を見ながら、肉じゃがを作っていた。
それを見て厚子は、初めて号泣した。

捜査会議で、従業員の森岡が、所在がつかめなかった。
後日実家に3日いた事が判明。

深夜、ベッドに入ったが、寝付けない厚子は、鍵がカチッと開けられる音を聞いた。
そっとだまで行ってみるが型の後ろを掴まれ、ナイフをちらつかせた男が立っていた。
転びながらも部屋から出て、エレベーターで、逃げられた。

警察は似顔絵を作り、調べた。
防犯カメラに写って居なく他の住人の目撃も無かった。
店の経営状態は、とても悪化していた。あちこちで借金していた。
厚子は、そう言う事も全く知らなかった。

洋一の毎日通う好きな所を回ってみませんかと番場に言われて、まずうどんや。そこで暗い顔していたと言われて、将棋クラブで前田と知り合ったと言った。
さらに将棋クラブへ行くと街金の前田が見えた。店の前で待っていると厚子に話しかけて、串カツやに連れて行こうとする男が現れた。そこから逃げだす厚子。

和菓子屋の前で、番場は、嫁の好物と言って買いに入った。
奥さん孝行と言ったが、奥さんは、10年前に自殺していた。
刑事なんてしていると、逆恨みして家族まで脅迫する輩がいた。
そんなのに付きまとわれ、ノイローゼを起こして死んだ。

捜査会議では、厚子を襲ったとされる男が1か月前に肝硬変で死んでいた。
あのマンション住人全員の裏がとれたが、11時前後に怪しいものを見た人が1人もいない。おまけに防犯カメラにも写っていなかった。

番場は、厚子に話を聞きに行った。夜景を見ながら、いつまで、大阪に住んでいたんかと聞いた。小学生の頃。この近くに。父は和歌山で建築資材の卸売をしていたがどうせ同じ商売をするなら大阪で勝負したいとまだ小さかった厚子を連れて親子3人この町へ来た。
最初は順調だった父の仕事もだんだんうまくいかなくなって借金だけが増えた。
なのに父は最後の勝負だと言ってお店を担保にして闇金から金を借りようとした。
母は狂ったように反対した。包丁を持って、父を諌めようとしたが取り合いになり取り上げられた。結局父は商売に失敗し酷い取り立てにあって。首をつった。
母はよく言っていた。大阪は怖い町や。大阪で商売を始めると何かに取りつかれたように人が変わるって。父は大阪に殺されたんだ。

それで番場の謎も解けた。
襲われるはずの無い男になぜ襲われたのか。
あの似顔絵の男ね、1か月前に病気で死んでるんです。
おそらく奥さんは、幻覚を見てはったんです。
子供の頃取り立てに来たのはあの男じゃないですか?
それが幻覚となって奥さんの前に現れたんです。
心の奥に封じ込めていた忌まわしい記憶が
ご主人の事件で形となって現れたンと違いますか?
嫁もそうでした。散々追いかけまわさられて、
幻覚 見るようになって。
僕がもっと早う気付いてやれれば何とかしてやれた
かもしれんが。
けどこれでやっと分かりました。
そら大阪嫌いにもなりますわな。
けどね奥さん。それでも
僕は大阪好きなんです。
確かに奥さんんが言うように大阪の人間は
金にがめつくてせかせかしてて
ずうずうしくて暑苦しい。
けどね、それって
必死に生きてるってことやないですか。
暑苦しいほど助け合うて、
がめつい自分さらけ出して
カッコもつけんとせかせかしながら
必死に生きてる。
ご主人もそうやったンと違いますか?

「刑事さん。」

「はい」

「私があの人を殺しました」

「はい」

「ご存知だったんですね。
あの日私は主人に呼びだされて
この町に来てたんです。」
<権利所と実印を持って来いと言われていた>
<こんなものどうするの?>
<早急に金がいるんだ>
<そんなことしたら私達ダメになる>、
<ならないって、いいから貸せ
その金で店 立て直せるんだ>
<ねえ、お兄さんに相談してよ>
<兄貴には頼りたくない
俺にも意地があるんだ
貸せよ!>
<イヤ!>

テーブルに乗っていたナイフを掴んだ。
厚子が嫌いな大阪弁を無意識に使った夫に我慢ならなかった。
あの時のように夫が首をつるのは目に見えていた。
刃を自分に向けて聞いてくれなきゃこのまま死ぬと喉に近づけた。
洋一はバカな真似はよせと言ってもみ合いになった。2人が重心を失って倒れた時、ナイフは、洋一に刺さった。
「誰か!」と叫んで外に飛び出したが、人通りが全くなくて通天閣だけが光っていた。
その時思ったんです。
また大阪に私の人生をめちゃくちゃにされるって。
だから、触ったと思われる所の指紋を拭いた。

「刑事さん、
なぜ私が犯人だと分かったんですか?」

「ご主人の遺体を調べた時に
ホンの少しですが ええ匂いがしたんです。
それは男物の部屋あリキッドの匂いとは
明らかに違う、女物の香水の匂いでした。」

「それで私だと?」

「新大阪の駅で同じ香水の匂いがしました。
それで思たんです。
犯人は、ご主人を愛してる女性やないかと。」

「愛してる?どうして?」

「その匂いはご主人の頭にしか
ついていませんでした。
それでね、どうしたらそういうことになるんか
考えてみたんですよ。
それでこう思たんです。
犯人は、
最後に被害者の頭を抱きしめたんやないか
何かの弾みで刺し殺してしもたけど
立ち去る前にもう一度被害者を抱き起こして
抱きしめたのではないか。
そこまでご主人を愛してるのは、
奥さん、あなた以外に考えられませんでした。」

「私は本当に主人のことを愛してたんでしょうか?
私は逃げていたんです。
父が死んだのも、私が主人を殺したのも
全部大阪が悪いんだって。
ただ逃げてただけなんです。
自分の事ばかり考えて辛いことと
向き合おうともせずに何でも大阪のせいにして
あの人がこの町でどんなに必死に
生きようとしてたか分かろうともしなくて。
私があの人を助けようとしてれば・・・」

「大阪の夜は、
これからですな。」

「また 
私にも朝は来るんでしょうか?」

「『明けない夜はない』ですから」

「ほな、行きましょか」


2人芝居と言ってもいいでしょうね。大杉さん頑張りますね。
「匂い」がキーワードになっていましたから、かなり早く推理は当たってましたgood

*****
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