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2012/01/07

《デカ黒川鈴木》#01

『01★ワサビ畑で捕まえて!』

奥野原警察署。
刑事係にいる2人。

今朝も、机の間の仕切りとして積んでいた本で白石と黒川はもめていた。
黒川は、どうしても本で自分の場所を確保したい。僕とお前の間には敷居が必要や、お前はうっとうしいと言ってまた本を積み上げていた。
赤木が出勤してきてもう1週間になるがどうしても覚えてくれない。
黒川は、ジグソーパズルを、白石は、違うな難しいなと言いながら、カチャカチャとルービックキューブの色合わせをしていた。
「すごいのどかですよね。
いや~、でもこんなのどかなとこで
事件なんかおこるんですかねぇ?」

「そういう事言うと 事件起こんねんて」
電話のベルが鳴った。赤木が受話器を取ると、
「・・・・事件・・・です。」

「そうだよ、赤木君のせいだよ。
『事件なんか起こるんですかね?』って言葉は
事件よ起これっていう呪文なんだから!」

「白石!」

「はい」

「お前は来んでもいい」

「なんでだ?」

「疲れんねん。」

「事件現場はワサビ畑です。」

「ツンときた!」

「俺も」

第一発見者は、被害者の長女園山園子。
白石は、一目で惚れた。
黒川が事情聴取。
母が亡くなってから同居していた。
そこへ東京にいた、長男の達夫と二男の丸夫が来た。
ワサビが全部盗まれていた。
赤木が、園山さんのワサビは、内閣総理大臣賞も受賞していて時価1本2000もすると報告し黒川は、そんなにすんの?と驚いた。
被害総額はざっと60万円。
{60万か、・・・俺の給料の2カ月分より高いか・・・」

「そんな事より、 父が・・・」

「園子さん、気を確かに」
白石が園子を抱きしめた。
「なんやねん、それって!」

「犯人は、俺が必ず、ビシーっと逮捕しますから
そしたら、俺と・・・結婚してください。」

「何言ってんすか、白石さん」
「白石!結婚するんやったら、交通課の
緑谷にしとけ!」
2人に口々に言われて園子から引きはがされた。

「ひどい黒川さん。
私だって選ぶ権利はあります」

「オ~、緑谷」
「いるからそこに」

黒川がさらに不審者について園子に聞いた。
裏の温室が壊されていた。父は、ランを趣味で作っていた。

黒川は、お父さんはどちらを大事にしていたかと聞いた。
手間がかかるほうが、可愛いと言っていたからワサビだと思うと答えた。
「そうですか。
ワサビって手間がかかりますもんね。そうか
世話が焼けるほどかわいいか」

園山の家に入り、さらに聞き込み。
「その夜は在宅の仕事をしていました」

「在宅の仕事?何をなさっているんですか?」

「通信教育の添削です」

「へえ、先生ですか」

「はい。」

「俺 何点ですか?
男として何点ですか?」

「白石!」

「俺、園子さんと結婚して 人生に
赤ペンを入れ続けられたいっす」

「それってダメ夫ってことやけどな。」

「男はダメな生き物ですから」

「おまえが男を語んな!
俺はお前に赤ペンを入れたるわ!」

「あ~、ちょっと!」

「黒川さん!」

「ごめん」

「黒川さん、なんだかんだ言って
僕の事件だからね これ」

「あ・・・すいません」

「僕ら、仕事があるんで帰ります」(兄弟)

「あ、もうちょっとだけ。
あのお仕事は何を?」

「僕は、表参道でファッション関係
やってます」

「ファッション関係・・・」

「ん~?それは一体
どういった関係なんですかねえ?」(白石)

「白石食いつくとこ ちがうで」

「ファッション関係つったら
ファッション関係ですよ」

「わかんないな」

「分からんのは、お前だけや。
あ、 丸夫さんは?」

「私はIT系の中小企業の社長をやっています」

「んん?それ・・・」

「経営の方は?」

「え?」

「順調ですか?」

「もちろん、あ、車待たしてあるんで
先に失礼しますね」

外に出ると、大型バイクが1台。赤木が園子はバイクの免許しか持っていないと言った。
丸夫は、免許がなくてハイヤー。達夫は外車。
そう言うと、赤木に黒川は、靴ひもがほどけているのを指摘され、しゃがんだが、そのままくるんと背なかをついた。
「ハハハ!また誰にも押されてないのに
1人で倒れたぁ!」
白石は、うれしそうに笑った。

黒川は、その姿勢のまま靴ひもを結んだ。
「赤木、俺・・こういうとこあるから」

「はい・・・」

山道をバックで戻る車。
「いや~窃盗団は大変だったろうね運転」
白石は運転しながら言った。

「ワサビを盗んだまでは良かったが
たまたま園山に遭遇し 慌てた窃盗団は
鈍器で園山の後頭部を強打。」

「鈍器で ドン!」

「死亡推定時刻は、深夜1時。
どうして園山茂夫はそんな時間に
ワサビ畑に行ったんでしょうか?」

「犯人は窃盗団やないからな」(黒川)

「え?どういう事ですか?」

「いつまでバックしてんねん、白石!
お前何ぼ何でも切り返せるやろ」

「ほんとだ・・・」

3人は蕎麦屋に入った。
ワサビを下ろしながら、
「黒川さんは、園子、達夫、丸夫の中に
犯人がいるっていうんですか?」(赤木)

「あ~、つんときた。
これ、すりおろして食べるワサビは
強力ですね これ」

「収穫時期を把握して ワサビを盗ろう
おもたら 何度も山に下見に来な
あかんやろ。あんなへんぴな山奥
何度も来てたらバレる。
それに窃盗団やったら、茂夫を殺さんやろ。
逃げたらええんやから。
顔をみられたらあかん相手やったって事や」

「ちょっと、園子さんじゃないですよ。
絶対。俺 丸夫が怪しいと思う。」

「どうしてですか?」

「刑事の鋭い勘」(白石)

「チ!」

「あ!舌打ち!」

「いや、でも僕もちょっとそう思うんですよね。
真っ先にワサビ畑に行ってたじゃないですか。
父親が殺されたのに、ワサビ畑気にしますかね
それに丸夫の会社、調べてみたんですけど
借金がかなりあるそうなんです。
達夫のファッションブランドもかなりの在庫を
抱えていて、融資も打ち切られてました。
そのくせ、春には新店舗を出す計画があるらしくて。
あの兄弟何か怪しくないですか?」

「遺産か」

「ア、ツンときたあまり、何にぴんと来たのか
分からなくなった。」(白石)

「ちなみに園山夫妻には初め子供ができず、
諦めて養子を取ったんです。それが園子さん
です。だけど、その後子供ができたんです」

「それがあの兄弟?」

「はい」

「どおりでぎくしゃくしているはずだな」

「え?」

「問題は、壊さなくていいところをなぜ壊したか?」
黒川は、てんぷらが好きではなくて、てんぷらそばを張り切って頼んだのに、てんぷらを並べてトレーに出していた。

目撃者に話を聞いた。
「普段は何も見えないんですが、あの晩は、
車のライトが向かいの山に見えたんで、
あれ?と思いました。」

「それは、進行方向に向かって右側ですか?
それとも・・・」

「あそこはカーブでね。ライトが正面に見えました
こういう感じで、こういう感じで」
バスの運転手は、黒川の体を押すように真っ直ぐさを強調した。
「どうも よくわかりました」

「車か、これで園子さんの線が消えましたね。
だって、園子さん、バイクの免許しか
持ってないんですから」

「それ、白石に言うなよ」

「どうしてですか?」

「喜ぶからや」

横から飛んで入った白石
「聞いちゃった~い。
犯人は車、園子さんはバイク。
完全にシロ!」

喜んで飛んで行った白石。
赤木はまた黒川の靴ひもがほどけているのを見つけて教えた。すると、どうしてもダンゴムシみたいにコロンと、黒川は、道路に転がって、靴ひもを縛っていた。

園山の壊された温室のドアを見て考えていた黒川に、園子が声をかけた。
「あ、どうも」

「どうなさったんですか?」

「ええ・・・犯人はどうして壊す必要のない
物を壊したのかなって、考えていたところです。
園子さんはどう思いますか?」

「ああ、きっと慌ててたんじゃないですか?
ここにも何か、盗むものがあるんじゃないかって」

「ワサビ以外にもついでに何かあるかなと?」

「ええ・・・」

「あ、園子さんはワサビ好きですか?」

「え?ワサビ・・・・ですか?」

「ええ、ワサビです。
そばなんか食べるとき入れます?」

「ええ、入れますけど・・・」

「けど?」

「いえ、入れますね」

「じゃあ、好きなんですよね?」

「そうですね はい」

「だいたい分かりました」

「え?」

そこへ、「あなた!」白いパラソルをさして白い帽子、白いコートの女が、来た。
「どうしてここにいるんですか?」(黒川)

「2000円のワサビは、どのくらいツンと
するんですの?」

「そりゃ君ぐらいツン・・・
イヤたべたことないんで」

「捜査のためには食べたほうがいいんじゃ
ありませんか?
今晩一緒に食べてみましょう ね!」

「ん?」

「ね!」

「ん?」

「あたくし、あなたが安月給なモノですから
卵もね、ワンパックLサイズ入りで98円で
Mサイズが88円なんです。でもあたくしやはり
MよりLが好きですの。だけど安月給の亭主を
持った身節約が務めと思ってます。
あたくし、幼少のころよりベッドもキングサイズで
泊まるホテルもデラックスでございましたから
10円高くなってしまいますが、Lサイズの卵を
購入して参りました。ご了承ください。」

「それくらい大丈夫でしょう
いくら安月給だって。」

「ですが!」
そう言ったと思ったら、向きを変えてパラソルをたたみ
地面に置いた。
「今朝目玉焼を作ろうと、卵を割ったところ
一つの卵から黄身が2つ出てまいりました。
双子ちゃん。ほらこれが証拠です。」
そう言って、お弁当のふたを開けると、双子の目玉焼きが乗っていた。
「ほんとだ」

「これを二つとカウントしますとMサイズを買うのと
1個当たりのお値段が同じになるんです。
こんなこともあるんですね」

「それを言うためにわざわざ?」

「そうです、昔は、値段を見ずに何でも買っていたのに
今はLサイズを買うのにも罪の意識に駆られて
しまうんです。
こんな私にしたのはどこの誰なんでしょう!」
言われて黒川は、気絶した。
車から降りた白石は、駆け寄ったが、お弁当を見て質素だなと言った。
「でも双子なんですよ。」
そう答えると「じゃこれ、豪華じゃないですか!」

「でしょ?フフ」

ま、他愛のない話しをしていた。

赤城は、黒川に言われて、バスの走行速度と同じに走った。
何かが見えた。

酒どころに行った、黒川。
ここに来たってことは?しゃあないな。と言った。
トリックは、犯人からのメッセージなんや。

園山の庭で、焚き火をし、焼き芋をつくっていた黒川と赤木。
園子が戻ってきたので、黒川が半分にした焼もを上げた。
「園子さんは、焼き芋好きですか?」

「ええ」

「良かった、どうぞ、熱いですよ」
いわれて渡された焼き芋を受け取って、焚き火の所にしゃがみこんだ園子。

「前ワサビ好きですか?って聞いたら
ワサビですか?って聞き返しましたよね。」

「ええ」

「食べ物の好き嫌いってわりとすぐに答えられますよね。」

「そうですか?」

「好き 嫌いまあまあという風に。
で、食べてみて『ああ、あまり好きじゃないかも』
とか、『そこまで嫌いじゃないかもしれない』って
分かるわけです。」

「てんぷらそばだ」(赤木)

「でも最初は好きだったけど、何らかの理由で
好きになれなかった場合は、・・」

「何らかの理由で・・たとえば何ですか?」

「たとえば、嫉妬とか」

「ワサビに嫉妬ですか?」

「園山夫婦には、なかなか子供ができなかった。
そこでどうしても子供が欲しかった二人は
児童養護施設から、養子を迎えた。
それがあなただった。が、あれほど出来なかった子供が
母のスミ子さんが身ごもると両親の愛情は、実の子へ。」

「そんなことありません。」

「あなたは愛されたかった。
子供としてきちんと愛されたかった。
だけど、父茂夫は、あなたを召使のように
使い、愛情はワサビに傾けていった。」

「やめてください。私を犯人の前提で
推理されてますけど、何か証拠でも
あるんでしょうか?」

「そうだ~!辞めてくれ!俺の園子を
いじめるのは。」

「おお、生きてたか。」

「白石 熱あるけど来ました!」

「どんなアピールやねん。
おもろいやんけ」

「ほんと?」(白石)

「赤木」
呼ばれて、慌ててポケットに手を突っ込み袋を黒川に渡した。
「これはあなたがトリックに使った
鏡の破片です。」
はっとする園子

「車の目撃証言を聞いた時なにか
出来すぎてると思ったんです。
カーブして目の前の山が正面に
来る所で車のライトがぴかっと
見える。まるで見せているかのように。
そう、見せていたんです。
車だと印象つけるために。
実際はバイクでした。一つのライトを
鏡を使って二つに見せていたんですね。」

「一つが二つ。まさか奥さんの卵で
それを」

「園子さん、自分ずっと鏡を持ってました!」

「そしてその鏡は、。
鏡のトリックを隠すために温室の窓ガラスを
割った。壊さなくていいものが壊れていた。
何かがなくなっていたのではなく、そこに
あったんです。この犯罪を解く鍵が。」

「ふう。・・・黒川さんのご推察の通りです。
私は父から愛されたかった。
一度で良いから愛を一身に受けたかった。
子供じみていたと思います。
ワサビに嫉妬していたとおっしゃいましたが
そうかもしれません。温室に来られた時から
黒川さん 分かってらっしゃったんですね。」

「いえ、正確に言うと、その時ではありません。」

「え?」

「もっと前です。初めて園子さんにお会いした時
私お尋ねしました。
『お父さんはランとワサビっどちらが
大切だったんでしょうか?』と。
その時 何ておっしゃったか覚えてますか?」

「世話が焼けるほうが可愛い」

「そう。その時私は あなたが犯人だと確信した
んです。」

「だからワサビなんか盗んでお父さんを困らせようと?」

「違う違う違う!園子さんはそんなことで
人を殺すような人じゃ・・・」(白石)

「死ね!」

「黒川さん!」

「ごめん!」

「あの日、私はワサビだけ盗むつもりでした。
それが・・・いつもあの時間はもうぐっすり
眠っているはずの父が・・・

<何をやってるんだ。園子>
<お父さん>つかみかかる父を突き放した時倒れた父は石に頭をぶつけた。

立派なワサビを持った黒川は
「このワサビに名前が付けられているのを
知ってますか?」

「え?名前?」

「園子。あなたの名前です。
お父さんなりの愛情表現だったんでしょう。
たとえそれが屈折していた物であったと
しても、」

「そんな名前が…私・・・間違ってたんでしょうか?」

「あなたが間違っていたとしたら それは愛されよう
愛されようとしたことかもしれません。
あなたはまず、自分を愛して上げないと
いけなかった。私はそう思います。」

「まったくその通りですね。」

白石と、赤木が両脇を固めて園子を伴った。
黒川は、ほっとしてタバコに火を付けた。

脱力系のドラマでした。
深夜枠なので、これから定期的にアップはできそうにありません。
それでもアクの強い登場人物の魅力は大きいです。


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