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2011/12/14

《ビターシュガー》#09

よる☆ドラ『運命の人』(あらすじ)

市子(りょう)は耕太朗(袴田吉彦)と偶然再会し、彼がまだ房恵(井上和香)と結婚していなかったことに驚く。実は房恵のおなかの赤ん坊は耕太朗の子ではなく、彼女は別の男と結婚したのだった。まり(和久井映見)は結婚に乗り気でない内藤(東儀秀樹)を懸命に説得するが、別居中の娘がいるから結婚できないと言われてショックを受ける。市子の家に転がり込んできたまりは、内藤が結婚を申し出るまで帰らないと息巻く。まりのおせっかいから二人きりで会う羽目になった市子と耕太朗は、互いに相手のことを意識していることを知るが、3度目の失敗を恐れて自分の気持ちに素直になることができなかった。

cast 

市子:りょう まり;和久井映見
奈津:鈴木砂羽 憲吾;カンニング竹山
耕太朗:袴田義彦 旭;忍成修吾 
三宅:豊原功補 房恵:井上和香

*****

『これってプロポーズ?』

エスカレーターで偶然出会った耕太朗と市子。
あまりにも久しぶりで、話すことを忘れた。
「一瞬 分かんなかった。
元気そうだね」

「うん。市子も」

「・・・あ、そうだ、
結婚おめでとう。」

「え?」

「結婚したんでしょ?辻房恵さんと」

「ああ・・・結婚した相手は俺じゃないけど」

「え?」

「また独りになった。」

「でも、お腹の赤ちゃんは?」

首を振り
「残念ながら 俺は父親じゃなかった。」

そこに、耕太朗の携帯が鳴り
「忙しそうだね」「ああ、じゃあまた」と言ってすぐに別れた。

<自分は辻房恵のおなかの子の父親ではなかった。
  そう告げた耕太朗の寂しそうな顔が意外だった。
  恋のあの甘さをもう一度味わいたい。でも あの苦さは
  もう二度と味わいたくない>

なぜか焦っていた、市子。耕太朗が準備できていないのに、子供、と騒いでいた。
そんなことを思い出した市子。

まりは内藤と、同居を始めたが、結婚を言い出さない内藤に焦れていた。
時々別れた奥さんと会っているのを知っていたまり。その人との間に子供がいるとは聞いてなかった。
「私、内藤さんと出会って、初めて子供が
欲しいって思った。」

「子供?」

「内藤さんと私の子供」

「子供ったって、俺もう50だよ」

「私はもうすぐ40だよ。
私と結婚したら、奥さんに会えなくなるから?
何で別れたのに、会ってるの?」

「すまん。でも・・・
娘のこともあるし・・・」

「娘って・・・」

「え?言ってなかったっけ?」

まりは家出してきた。

「どしたの?」

「家出してきた。」

「家出って?自分家から?」

「今は 私と内藤さんち。なんか変?」

「『出てって』って言うのが まりのいつもの
パターンじゃない?」

「結婚する気になったら迎えに来てって
内藤さんに言った」

「迎えってここに?」

「プロポーズされるまで居させて
お願い!」

「ちょっと・・・」

「冷えたワインとかない?」とどんどん中へ入って行った。
またチャイムが鳴った。今度は奈津だった。
「ヤッホーワイン買ってきちゃった」

3人で期せずして昼間から冷えたワインを飲む事になった。
「散々お騒がせいたしましたが、私 
五十嵐憲吾と正式に離婚しました。これからは
美月と親子2人たくましく生きてまいります。
私の離婚に、かんぱい!」

グラスを出されても
「めでたいの?」

「結婚も離婚も、似たようなものでしょ?
こっから新しい人生が始まるの!」
「飲も、飲もう!」

「じゃあ、奈津の新しい人生に 乾杯!」
3人のグラスがかちゃんと合わさった。

「美月どうしてんの?」

「名字が変わるのがイヤだとか
言ってたけど、今は楽しそうに学校行って
るよ。友達と一緒にね ティーンズ雑誌の
読者モデルに応募したんだって」

「モデル?」

「スーパーのモデルになれなかったママの
敵とるとか行っちゃってさ。」

「いい子だね」

「私も、もう一度 就職活動頑張って
みようかな?」

「大丈夫?無理してない?」

「全然してないよ。別れたら変な
気兼ねしなくなってさ、今度
美月と一緒に信州行こうって話してんの」

「へえ」

「そういうの迷惑なんだよね。
内藤さんも 別れた奥さんと時々
今でも会ってんだって」

「え?」

「なんで別れた妻が うろちょろするわけ?」

「何?それ」

「内藤さんにもね 別れた奥さんとの間に
娘がいるんだって 中学生の。なのに
私と内藤さんの間には何もない。
誰かついでよ。手酌する女は 行き遅れるの。」

「グラスが空いても 気付かれない女は
魅力がないってね~」

「フフフ」

「悪かったわね。
あ~もう 世の中 不公平だ!
市子と私が一回も結婚出来ないのに
辻房恵なんか 3回も結婚して
子供まで出来てさ。それもよりによって
耕太朗と。」

「まり!」

「ごめん」

「ううん、違うんだって。
辻房恵の結婚相手は 耕太朗じゃ
なかったんだって。」

「え?何でそんなこと知ってんの?」

「実は 耕太朗にパッタリ会った。」

「偶然?」

「偶然。久しぶりすぎて何しゃべったら
いいか分かんなくて『結婚おめでとう』って
言ったら『また独りになった』って」

「え?でもおなかの子は?」

「父親は別な人」

「え?」

「じゃあ、耕太朗が父親だじゃないと
分かっていて 彼に責任取らせようと
してたって事?酷い話じゃない?」

「ホントのところは どうか分かんないよ。」

「聞いてみる?本人に」

「え?」

<呼び出したところで 辻房恵は来ないと思ったのだけど・・・>
「ご無沙汰してます。
・・・恵です」
子連れで現れた。

「いらっしゃい。どうぞ」

「かわいい!抱っこしていい?」
まりが手を出した。
「どうぞ、首だけ気をつけてください」
泣きもせず、抱かれた。
「柔らかい!」まりはしばらく抱っこしていた。

「あの 突然 お呼び立てしたのはですね」

「耕太朗さんの事ですよね?」

「じゃあ、単刀直入にお聞きしますけど
最初から分かってたんですか?
耕太朗さんの子じゃないって。」

「耕太朗さんとお付き合いを始めて
私 舞い上がってたんです。でも
耕太朗さんが また市子さんと会って
るって分かって・・・そう、
あの第九コンサートの日、ここで引き留めないと
耕太朗さんは市子さんのところに戻って
しまうと思いました。それでとっさにあの子に
引き止めてもらったんです。
あんなに うまくいくとは思いませんでした。
耕太朗さん、何も疑わないんですから。
今度こそ、耕太朗さんを手に入れたと
思いました。でも・・・」

「でも?」

「耕太朗さん 努力してました。
父親になろうって。なのに、私のお腹が
大きくなるにつれてどんどん苦しそうになって
耕太朗さんが欲しかったのはきっと・・・
市子さんとの子供なんです。フ、おかしいですよね、
耕太朗さんが欲しくて欲しくて子供まで使って
引き止めたはずなのに いつのまにか
私 この子の方が大事になってたんです。」

「じゃあ、あなたと結婚したのは?」

「市子さんとまりさんも知ってる人です。
丹羽さん」

「最初に結婚した あの丹羽君?」

「その 再婚した丹羽さんって人が
父親だったって事?」

「恵を愛してくれる人が父親なんです。
いいんですよ、夫婦だって 他人から
家族になるんですから。」
房恵の毒気に当てられた。

「言い込めるつもりがKO負け?」

「やっぱ タダものじゃないね。
敵ながら あっぱれ」

「うん」

「母は強しってことかな。じゃあ、私
晩御飯の支度があるから先帰るね」

「辻房恵みたいに たくましく生きたら
私達もつかめるのかね 女の幸せってやつ」

「ホントだね」

「ねえ、耕太朗とやり直す気持ちはないの?」

「旭とくっつけばって いってたくせに」

チャイムが鳴った。「市子呼んでるよ」
「はいはい」と出ると、内藤だった。
「迎えに来た」

そう言うと、赤いバラの花束を差し出した。
「婚約指輪は?もってきた」

「ごめん。隠してるつもりはなかったんだよ
娘の事。ただ、微妙な年頃だし、せめて 
高校卒業jするまでは 再婚だとか 子供だとか」

「そう」

「まり。帰ってちゃんと話し合おう。な。」

鼻先でドアを閉めた。帰らなくて良いのと市子に言われても
「私もっと本気で考えて欲しいと思ってた。
40までに結婚しないと 早く
子供産まないとって。
ものすっごく焦ってた。
バカだよね、自分のことしか考えてなくて。
でもあと4年も5年も待てないよ!
39にもなって、大人げない?」

「ううん」言いながら市子は、まりの肩を抱いた。

<大人気ないのは、 まりも私も 辻房恵も同じかもしれない。
 ただ目の前の幸せをつかもうと ジタバタしているだけだ。
 お腹の子で 耕太朗をひきとめようとした 辻房恵は
 最初の夫と元のサヤに収まり結婚も、子供も手に入れた。
 結婚を焦るまりは、出産のタイムリミットをちらつかせ
 家出と言う強硬手段に出た。
 私は耕太朗と別れて以来 恋と言うものに、臆病になっている。
 このまま一生結婚もせず、一人で年を取って行くのだろうか。
 こんな小説を書いても書いても出口は見えてこない。

パソコンの前で寝てしまった市子。ケータイが鳴った。
まりからちょっと出てこられないかと誘いがあった。
「いい男がいるんだ」
「いいよ、そんなの」
「そんなこと言ってると、一生お一人様だよ」

出掛けた先は『春のワイン試飲会』と書かれていた。
耕太朗がフランス語で接待していた。見ていた市子の横に、まりが来ていた。
「ねえ、いい男でしょ?」

接待しながら、向きを変えた耕太朗が、市子を見た。
「じゃあ、あとはごゆっくり」

まりが消えた。

はい、とワイングラスを渡して耕太朗は、市子の横の椅子に腰かけた。
「ビックリしたよ。会場来たら
まりちゃんがディスプレーやってて。
そしたら市子が現れて。」

「まりに呼び出されたの。いい男が
いるからって」

「いた?」
(笑い声)

「知らなかった、フランス語できたんだ。」

「ああ・・まあ」

「なんか別人みたい」

「そう?髪型のせいかな?」

「かな?」

「房恵さんに聞いたの 何があったのか」

「そう」

「何て言ったらいいのか」

「市子には、謝らなきゃいけないと
思ってた。俺、子供なんて欲しくないって
言ってたのに。・・・」

「その事だったらもう・・・」

「やっと市子の気持ちがわかったような
気がする。
俺 子供子供って焦る市子について
いけなかった。
その・・・自分が親になるのが想像
できなかいっていうか・・・
怖かったって言うか・・・だから
房恵とあんなことになって
俺の子じゃないって言われた時
何か 梯子外されたような気持ちになって
それで分かった。俺。父親になろうとしてたんだな
なりたかったんだなって。もし市子との子供
授かっていたら・・」

「言っても詮ない事だよ」

「そうだな」

「俺今度、海外に転勤が決まってさ」

「え?」

ベッドでまりとその話をしている市子。
「市子に近づいた男って みんな海外
行くんだね。」

「偶然でしょ」

「行っちゃえば?フランス」

「え?」

「もうちょっと 前のめりになっても
良いと思うよ。ほらよく言うじゃない
『運命の女神は 前髪しかない』って。
市子はさあ、女神が 背中向けてから
手を伸ばしてる感じなんだよね。」

「でもどうやったら分かんの?」

「何が?」

「その運命の女神がこっち向いてるって」

「今日、さっきがそうだったんじゃないの?」

「え?」

「フフフ!大丈夫、またチャンスはあるよ」

「え~?」

「でも 耕太朗 やっぱりいい男だったじゃん
あれだけ振り回されたのに 辻房恵の悪口
一切言わないなんてさ。」

「それどころか 彼女に感謝してた。」

「感謝?」

「今日の仕事も 彼女のコネが役に立ったん
だって。」

「辻房恵 恐るべしだね」

「うん。何か虚しくなっちゃうな。
私は耕太朗に何を上げられたのかなって。
子供、子供ってプレッシャー与えてただけ
だったのかな。」

「私もおんなじことしてた。つい言っちゃうの
子供子供って。そのたびに内藤さん
ホントに困った顔するんだけど、私その顔が
見たくてそれ言ってた気もして。
『運命の女神の前髪』つかみ損ねちゃったかな」

「まだチャンスはあるよ」

言ってからまた水の中の感覚がよみがえってきた。
横にいるのは耕太朗。

<耕太朗に、子供が欲しいと迫ったあのころ 私は何をあんなに焦っていたのだろう
 父親になりたい。耕太朗がそんなふうに思えるまで どうして待てなかったのだろうか。>

「私今日あたり帰ろっかな。
会えないと寂しいし」

「うん、羨ましい」

「そう思うんだったら 耕太朗に連絡してみれば」

「うん」

チャイムが鳴って内藤が迎えに来た。懐に子猫を抱いて。
「その橋のところに捨てられててさ。」

「猫、お好きなんですか?」

「イヤ全然
飼いたいと思った事無いんだけど」

「じゃあ、なんで拾って来たの?」

「コイツ見た瞬間 まりの顔が思い浮かんだんだ。
まりと俺とで猫のジャングルジムみたいなの作ってさ
床に寝っ転がってコイツ遊ばせるの。
それが妙に楽しそうでさ。
気がついたら連れてきちゃった。
あ・・・まりに聞いてからにすればよかったね」

まりは猫ごと内藤を抱きしめた。

<まりが待っていた幸せは思いがけない形でやってきた。
 そして私は・・・>

耕太朗と会った市子。
「じゃ2人の再会に乾杯」

「乾杯!」

「向こうではどんな仕事するの?」

「契約するワイナリー見て回ったり
新規の取引先発掘したりまあ早い話が
飲み歩き。
映画の取材とかで来る事あったら
連絡してよ。」

「そんな美味しい仕事があったらね」

「市子の好きそうな いい雰囲気の街
いっぱいあるよ。」

「通訳ガイド付きなら遊びに行こうかな?」

「歓迎する」

「いつまで行ってるの?」

「う~ん、3~4年かな?」

「じゃあ、帰国する時には フランス人の
奥さんと一緒だったりして」

「俺の前任者はそのパターン」

「そうなんだ」

「その間に 市子も結婚してたりして」

「それは無いような気がするな」

「旭君とはそう言う話になってないの?」

「旭?」

「一緒に住んでんだろ?」

「あ、そうか、旭と会ったんだよね」

「ああ」

「写真撮らせてくれって言われてさ。
旭くんどうしてんの?」

「彼旅に出たの」

「旅?」

「今も地球のどこかで写真撮ってるはず。」

「そうなんだ、俺てっきり・・・」

「一時 居候してただけ。
ハガキの1枚くらい送ってくれたって
良いのにね。」

「じゃあ、俺にも チャンスはあるのかな?」

「え?」

「いや・・・・市子が独りだと思ってなかったから。
俺と フランスへ行かないか?」

<運命の女神が振り向いたかもしれない>

市子は、女神の前髪をつかめるか!
辻房恵のしたたかさ。最後は、自分が手に入れたかった耕太朗ではなく、子供を愛してくれる父親を選びました。
3人は、何を選ぶんでしょうか?

*****
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