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2011/12/21

《ビターシュガー》#10

よる☆ドラ『愛があふれてる』(あらすじ)

耕太朗(袴田吉彦)にプロポーズされた市子(りょう)は、彼の海外転勤についていくか、一人で生きていくかの決断を迫られる。三宅(豊原功補)は、市子・まり(和久井映見)・奈津(鈴木砂羽)40歳の誕生日を盛大に祝おうと計画するが、人生選択の岐路に立つ市子の悩みを聞いて、誕生日までに結論を出すべきだとアドバイスする。気持ちの整理がつかないままデートに出掛けた市子は、雨宿りの最中に耕太朗からキスをされる。だが、それは愛というよりも、彼の償いの気持ちがこもったような苦い味のキスだった。そのことに気付いた市子は、耕太朗の手を振りほどいて雨が降りしきる中を歩きだした。そして、市子の行く手に旭(忍成修吾)が現れる。

cast
市子:りょう 
まり;和久井映見

奈津:鈴木砂羽 
耕太朗:袴田義彦 
旭;忍成修吾 

三宅:豊原功補 
房恵:井上和香

*****

『40歳は人生崖っぷち!?』
「俺とフランスへ行かないか?」
言われて市子は、グラスのワインを、続けて飲んでしまった。
「やっぱりダメか。」
「あんまり急でビックリしてる。」
「ごめん、そうだよな。
3週間後には日本を発つ。
戻ってくるのは3~4年先だ。
その頃には、俺 いい年なってる」

<人生半ばになってからのプロポーズには 残り時間の逆算と言う名の打算が混じる>
<恋のあの甘さを もう一度味わいたい でも恋のあの苦さはもう二度と味わいたくない>

三宅ちゃんに呼ばれて、3人が三宅の会社に集まった。
『記念すべき40歳の誕生会』の話だった。
「人生の折り返し地点なんだから。」

「折り返しねえ。」(奈津)

「あの最悪な39の誕生日からみんな
這い上がってきたんじゃない。」

「まあね」(まり)

「なにかさ、目玉のなるような事ないかな?
市子 例の私小説の出版お祝いとかは?」

「あ~、無理無理。
まだ書きあがってもないし」

「じゃあ、 奈津と美月の親子ファッションショー。」

「え~、や~よ。美月だけならいい」

「それじゃほら、まりと内藤さんの結婚式。」

「それはどうかな。結婚なんて紙切れ1枚の事だし。
内藤さんと私には ふうちゃんがいるもんね。
ほら可愛いでしょ。」
そう言って携帯の猫の写真を見せた。

「かわいい」「いや~可愛い!

「もう、ふうちゃんがいれば何もいらない」

「いや~、親ばかね」

三宅がため息をついて、自分のデスクに移動した。
「どうしたの三宅ちゃん」

「怒った?」

「怒ってない。
市子・・・強く生きようね。
老後は一緒に助け合って暮らそう。」

「何 それ?」

「『何 それ?』って・・・
市子は私の日だまりなんだから。
市子がいれば一人じゃない。
そうだ誕生会の目玉ね。
『40歳からのグループホーム宣言』ってのはどう?」

「グループホーム?」

「グループホーム 市子」

「いや、人の名前勝手に使わないで」

「これからも 何があったら
市子んとこに集まってさ
酒飲んで 食っちゃべって
良い話はみんなで祝って
悪い話は 笑い話にしてさ」

「ネーミングはともかく
みんなで年を取っていける仲間が
欲しいってことでしょ?」

「そうそう、そう言う事。
50,60になっても一人じゃないって
思えたら、年取るのこわくない」

<結婚をして、家庭を持つ。
 高校生のころに夢見たような幸せを手に入れる。
 いまが最後のチャンスかもしれない。>

耕太朗と会った。
「もう少し、ゆっくり考えたくて。」

「後から来てくれてもいい。
仕事の区切りもあるかもしれない。」
ベンチで座って話しているところに突然雨が降ってきた。
慌てて2人は半地下の店の前に避難した。
降っている割に朝日がいたるところ当たって、変でしたね^^

吹き降りがひどく、耕太朗は、市子の頭の上を両手でカバーした。
「遠回りしたけど、今なら俺が
市子を幸せにできる」
そう言って市子にキスした。
その余韻に浸ることをせず、市子は、キスを途中で外した。
「ごめん。」

<償いのような苦いキスだった。>

雨の中市子は、早足で帰りかけた。耕太朗は、後から「市子!」と叫んで。追いかけた。
激しい雨の中、フードをかぶったヒゲ面の男が立っていた。逆光の中、旭が戻ってきた。
耕太朗も見た。

ずぶ濡れの2人は、市子の部屋に戻った。
着替えて、雨を拭きながら
「私の事なんか忘れてると思った。」市子が言うと、襖をスクリーンに見立てて、インじぇクターの明りが眩しかった。
「見てもらえますか?」
下に置いたパソコンで、スタートを押した。

旭が写した「人」の笑顔が映っていた。
その場に座り込んで、写真を見つめる市子。

<ファインダーをのぞく旭の息遣いが、鼓動が伝わってくるようだった。
 私は旭の目になって、旭が旅した8ヶ月を一緒に旅していた。>

「これを市子さんに見せたくって。」

「うん、うん。うん」と言いながら涙があふれた。

「お帰り」

「ただいま」

2人は両方からキスを自然にした。

<旭を待っていたのだと分かった。>

旭は、市子のホックの位置を確かめ、シャツを脱いだ。
市子もTシャツを脱いだ。
2人はしっかり抱き合った。今度は、ちゃんとホックが外れて、市子も笑った。

三宅が、美月の後ろを走って、大きな橋の上に出た。
美月が読者モデルに応募して、採用された、仕事だった。
puti☆put 毎月18日発売と書かれ、美月が遠い目をして傘をさしていた。
「これが私なんだ」と言って、三宅に「どお?」と聞いた。
「やったね!美月!」まだ息を弾ませながら、三宅は、広告に見入っていた。
「おめでとう」そう言うと、美月を抱え上げてぐるぐる回った。
「ホントに美月がいてくれて愉快さ~!」と叫んだ。

<人は一人では生きていけない。
 だから 支え合って生きていく。最悪な39歳の幕開けから1年。
 奈津と まりと 私の40歳の合同誕生会の日がやってきた。>

「それじゃグループホーム 市子 に乾杯」

突然言われて小糸は、「なんですかそれ?」
「あのね、そういうユ-トピアができる事になってんの」まあねと市子は答えた。
皆さんの泡の消えないうちに「乾杯!」となった。

階段を上ってきたのは、房恵。追いかけるように走ってきたのが、耕太朗。
三宅が耕太朗と、丹羽房恵を呼んであった。
「何考えてんの?」(市子)
「狭い世の中、いずれパッタリ
会うんだから」(三宅)
「だからってさ、・・・」(市子)

「はい、皆さん、注目。
ここでね本日の主役 バースデーガールズから
40歳の所信表明があります」

「ガールって年?」「自分で突っ込むしかないね」奈津とまりはそんなことを言いながら

まず奈津。
「美月もお出で。
え~では・・・トップバッターで。
え~、去年の誕生日 旦那が突然 失踪
しまして。皆さんに、大変ご迷惑 ご心配を
おかけしました。
離婚という結論を出すまでいろいろと
悩みましたが美月と二人、力を合わせて
生きていく事にしました。」

「ふ~、好いぞ美人親子!」三宅が盛り上げた。

「でも五十嵐憲吾が、美月の父親である事は、
変わりません。だから、これからも、美月は
自由に父親と親子関係を築いて行って欲しい。
心からそう思ってます。
専業主婦だった私が一家の大黒柱になるなんて
ホント 思いもしなかったんだけど、今働いてる
スーパーで正社員になれました!
タダ何が何でも自分がガンバんなきゃってそう
思い込んでて肩肘張って美月に辛く当ったり、
みんなにも、きついこと言ってごめんね」

周りのみんなは、涙を浮かべながら、「ううん」と首を次々振って行った。

「でもそういうのってね、美容によくないし
私は、これからあんまり気張らず
頑張っていきます。そして、もっともっと
人生を楽しみます。・・・いいよね」「いいよ」
「ありがとう」

「40歳最高の、誕生日です!」

土方が、「次はまりちゃん」

「えっと、私も いろいろありましたが、
今は仕事のパートナーでもある
内藤さんと一つ屋根の下暮らしています。」

「今日、内藤さんは?」(三宅)

「今日はどうしても外せない用事があって
残念ながら出席できません。」

「寂しいよ、まりちゃん」(ジュン)
「バカ!ごめんなさい」(小糸)

「折角の40歳の所信表明
内藤さんにも聞かせたかった。」

(チャイムが鳴った)

「内藤です」どうぞとドアは開いた。

皆が拍手するのを制して、内藤はちょっと良いですかと言った。
「今日、娘に会ってきた」「え?」
「『結婚したい人が出来た』ってそう伝えてきた。
まり・・・結婚しよう。」
「ありがと。でも、変な気分。全然・・・」

「嬉しくない?」

「うん。
結婚したくないって事とかそういうんじゃないよ。
しなくても十分幸せなんだと思う。
私は好きになったら、その人を愛して愛して
それで それ以上の愛を返してもらわないと
苦しくって苦しくって。その繰り返しだった。
でもね、内藤さんと仕事して ご飯食べて
ふうちゃんと遊んで 気付いたら私
いっつも幸せだったんだよね。」

箱に乗ってまりは
「もう 苦しい恋はしません。
これからは 見返りを求めない
穏やかな愛に生きます。
だから私 急がない。
娘さんの事、もう少し待つよ。」

「ありがとう」
内藤は感極まって、まりを抱きしめた。
「よかった」そう言って、旭はシャッターを切り続けた。

「じゃあ、最後は市子の番だ。ガツンとよろしく」

「え~、なんだか奈津とまりがうんと先にいって
しまったようでちょっと焦ってます。
え~、ここ数年、ついてない誕生日が続きました。
37歳の誕生日の前 母が病に倒れ亡くなりました。
38歳の誕生日の少し前 7年越しの恋人と別れ
結婚しそこねました。そして39歳の誕生日の
少し前小説を書き始めました。
いつまでも独身で恋人もいなくて私の人生って
これで良いんだっけって疑問がわいたからです。
タイトルの『ビターシュガー』は母が私に言った
言葉から取りました。」
<それじゃ耕太朗さん来ないの?>
<こんなに作るんじゃなかった。>
<いいよ、明日も食べるから>
<明日も明後日もこれ 食べるつもり?>
<私だけが悪い訳じゃないし。>
「お砂糖がいつまでも甘い訳じゃないよ。」
<え?>
「甘いはずのお砂糖が、 ある日突然 
苦くなる そうなって初めて 気付くんだよ。
当り前だと思ってたものが 本当は
とても掛け替えのないものだって。
まあ、言っても詮ない事だけどさ。」

<苦い砂糖・・・>

<よし食べよう、ねえ食べつくしちゃおう>

「その後、わたしは彼と別れ 苦い後悔を
味わいました。そしてその苦さをもう一度
味わうのが怖くて一歩前に踏み出せずに
いました。でも 少し分かった事があります。
苦さは 甘さを引き立てる調味料のような
もの。
苦しくて、辛い経験をするから 毎日の
ささやかな出来事に幸せを感じられる。
母は、私にそう伝えたんだと思う。
耕太朗さん。!」
「ああ」
「私は、あなたと別れた痛みにずっと
背を向けていました。でもその痛みが
私を成長させてくれました。ありがと」

「こちらこそ」

「房恵さん。」
「はい」
「正直に言います。
私はあなたが苦手でした。
心のままに行動するあなたが羨ましくて
そんな風にできない自分が嫌だったから。
でも、これからは、私は自分の気持ちに
素直に生きてく。
だから、房恵さんもお幸せに。」

「はい」

「何歳までに結婚しなきゃとか子供を産まな
きゃとか、そういう未来からの逆算で今を
生きるんじゃなくて、私は、今、生きてる
この一瞬一瞬を写真を撮るように、
積み重ねて行きたい。
これが私の所信表明です。」
拍手の中、台から降りて、市子は、旭と抱き合った。

最後に残った三宅が、3人のバースデーケーキに火をつけてくれた。
吹き消す3人。
ベランダに出た椅子に腰をかける三宅。その横に市子が座った。
「終わったね」

「うん。
40歳の所信表明なんてどうなるかと
思ってたけど。」

「口に出してみないと気付かない心の声って
あるものよ。」

「そうだね」

「なんてね。
いろんなこと隠してきた私が言っても
説得力無いか。」
そう言いながら、三宅は、市子の手を握った。
市子は、その手をちょっと振り回した。
三宅は、市子の方に頭を乗せて
「ねえ。」

「うん?」

「一つ頼みがあるんだけど」

市子にまた『別れの曲』を弾けとせがんだ。

便秘の曲、去年も聞いたよねと言う美月に「シー」と制止し皆で浸った。

<年を重ねるほど 恋も人生も苦みを増す。
 でも甘いだけが幸せじゃない。
 苦くたって、不幸せとは限らない。>

最後に突然、ダーティーな3人が、金の袋を担いで、追いかけられて逃げ惑う。
市子は、映画の説明を書いていると、3人組が、まり、奈津、市子になっていた。

<これから 何度も 苦い砂糖を味わう事になっても
 私達は 進み続ける。 
 どこまで行っても 自分の人生なのだから>

♪分かり始めた“あたし”のストーリー
 都会に立つ ヒロインのように
 誰も ホントのラストを知らない
 大切な物は胸にそっと
 理想の君 出会うよ きっと
 どんな景色も描いてみたい
 ため息まじりに続くストーリー♪

何て、ぴったりな、歌詞なのかと、思いますね。
とっても粋で、しゃれたドラマでした。先が気になります。

*****
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