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2011/11/24

《家政婦のミタ》#07

『死ぬまで二度と笑いません…』(あらすじ)

希衣(本田望結)が、幼稚園の遊戯会で主役を演じることになった。希衣は、父・恵一(長谷川博己)の出席を希望するが、姉の結(忽那汐里)たちは、恵一がこれからも父親として自分たちを愛してくれるのかと信じられずにいた。結は三田(松嶋菜々子)に、恵一が遊戯会に来て自分たちを愛していることを証明するよう伝えてと頼む。三田から話を聞いた恵一は、自分がどうすればいいのか分からず悩む。そんな中、恵一は暴力騒動を起こし、会社を解雇されてしまう。自信をなくした恵一は、このままでは子供たちに会えないと考え、三田に「遊戯会を中止にしてほしい」と頼む。遊戯会当日、三田は希衣が出演している劇の舞台に乱入する。

cast  
三田灯 - 松嶋菜々子
阿須田恵一 - 長谷川博己
結城うらら - 相武紗季
結城義之 - 平泉成
晴海明美 - 白川由美
阿須田結 - 忽那汐里
阿須田翔 - 中川大志
阿須田海斗 - 綾部守人
阿須田希衣 - 本田望結

*****

阿須田家の子供たちが晴海家政婦紹介所で、三田の過去を教えてくれと迫った。
三田が、家族を殺したと言って、それっきり、口をつぐんでいるのが気になった。
質問しようとしたところで、晴海がカウントダウンを始めた。三田が来ると分かって、4人は、机の後ろに隠れた。
「申し訳ありませんが、今後一切、私の
過去について話さないでいただけますか?
結さんたちに」

「わかりました、ごめんなさい」

「ちょうどいいので、皆さんにもお伝えしておきます。
今後どんな質問をなさっても、答える気はありませんので。
失礼します」

「そんなこと言わないで)(結)

「そうだよあんなこと言われたら気になるだろ」(翔)

「ネットで調べたけど、三田さんが犯人の殺人事件
なんてなかったし。」(海斗)

「どうしてもお聞きになるのならお暇をいただきます」

「ねえ、『お暇をいただく』って何?」(希衣)

「辞めるってことだよ、三田さんが」(海斗)

「え?ヤダ、希衣 
三田さんに大事なお願いがあるんだけど」

「分かった、みんな行こう!」
結が連れ帰った。

「灯ちゃん、あなたまだ旦那さんの両親に
言われたこと気にしてんの?
言ったじゃない。あれは あなたのせいじゃないって」

「失礼します」

阿須田家の食事を、出して、全員が頂きますをしたが、つい視線は三田の方へ・・・

「何か御用でしょうか?」
言われて、海斗は、希衣の頼みたい事を聞いた。
幼稚園のお遊戯会で、希衣が『オズの魔法使い』のドロシーをやる事になった。

「三田さん、ドレス縫ってくれる?」

「承知しました」

「うお。すげえな、希衣、主役じゃんか」(翔)

「へぇ~。今度の土曜日なんだ。
みんなで見に行かないとね」

「希衣どうしたの?」(海斗)

「お父さん、来てくれるかな?
去年のお遊戯会もお仕事で来てくれなかったし」

「お姉ちゃん、お父さん大丈夫かな?」(海斗)

「この前頼んだことちゃんとやってくれるよな?」(翔)

≪私達が世界の誰よりも大切だという事を証明して
 私達を愛してるって証明して
 お父さんの石をこの缶に入れてほしいの≫

「大丈夫だよ きっと」

「でも、まだ不倫相手のこと好きなんじゃ
ないの?俺たちの事捨てて
結婚しようとしたぐらいだし。」

「なあ、お姉ちゃん。
このまま何もしないで待ってていいわけ?」

「ねぇ、三田さん。
どうしたらいいと思います?」

「それは、皆さんが決める事です。」

「また、そうやって突き放す」(海斗)

「じゃ、お父さんに伝えて来てくれませんか?
希衣のお遊戯会に必ず来て この前の答えを
聞かせてほしいって」

「承知しました」

恵一は、不倫相手の美枝から助けてくれと電話をもらって、動揺していた。
ビジネスホテルに来た美枝と会った。
「課長の言ったとおりでした。」

「え?」

「名取さん、
常務の娘さんと、お見合いする事になったようで
バカですよね、私も。ちょっと考えれば分かるはず
なのに。
さっき、名取さんに言われました。
『いつまで会社にいる気だ』って。
みんなが『辞めてほしい』って思ってんの
いい加減気付けよ。」

「悪かった。全部俺のせいだ。」

「だったら、責任とってくれますか?」

「え?」

「もう恵一さんしかいないんです。
どっか遠い所に行って2人でやり直しませんか?」

「あ・・・」
手に持ったのは、『お父さんの石』
慌ててポケットに入れた。

「いや・・・・」

「冗談です。
恵一さん、お子さん捨てるわけにいかないんだし。
田舎に帰って、お見合いでもします。私」

「なぁ、美枝。ちょっと待ってって、美枝!」

ドアを開けると、三田が立っていた。

「あなた、たしか・・・」

「家政婦の三田です」

「ど・・どうしたんですか?三田さん」

「結さんからの伝言を預かってまいりました。」

「失礼します」美枝はそこから抜けた。

「あ!」

「今までも土日が仕事だったから、学校行事とか
言ったためしがなくて。」

「それで」

「え?」

「結さん達には、何とお伝えしましょう?」

「ああ、あの・・・
とりあえず さっきの彼女の事は
黙っといてもらえますか?別に何もやましい事とか
していないんで。」

「承知しました」

「あ、・・・それから お遊戯会ですけれど・・・
もちろん行きたいけど、まだ正直言って
どうしたらいいか 分からないんです」
どうやったら、子供に父親としての愛情を
証明できるのか『愛してる』とか口で言っても
信じてもらえない気がするし。
どうしたらいいと思います?三田さん」

「それは・・・」

「あなたが決めること・・・とか言わないで、
助けてくださいよ。
今度失敗したら、あとがないんです。」

「まだ仕事が残っているので、失礼します」

「ちょっと待ってくださいよ。ねえ
三田さん ちょっと待って!」

そう言って三田の肩に後ろから手をかけた。
途端に部屋の中から廊下に背負い投げを食った。

「あ・・・痛って・・・!」

「申し訳ありませんが、後ろに立たないで
いただけますか」

三田は、希衣の衣装を縫った。後は胸に飾りを付けて出来上がり。
「それで、何て言ってたの お父さん」

「『お遊戯会に必ず行き子供たちを愛してると
証明するから心配するな』とおっしゃってました」

「えらい自信満々だけど大丈夫か?」

「本当はとりあえずそう言っておいてくださいって
頼まれたんじゃないの?お父さんに」(海斗)

「はい」

「なんだよ、もう!」(翔)

「不倫相手とはもうあってないみたいだった?」

三田は答えず、糸を切って、希衣に衣装を渡した。
「三田さん今ゴマ化したよね、初めて。」(海斗)

「もしかして 密会とかしてんじゃないの?まだ」(翔)

「『みっかい』ってなに?」

「あ~、男と女がホテルとかで・・・・」

「変なこと言わないで。
希衣 ドレス着てみたら?」

「うん、じゃあ、みんな一緒に練習してくれる?」

「え~勘弁してよ!」

「お願い、お父さんに 見てもらうんだから
間違えたくないの」

姉たちは、顔を見合わせた。
「じゃあ、希衣が、ドロシーで、お姉ちゃんがかかしで
翔ちゃんがブリキのきこりで、海ちゃんがライオン」

「じゃあ、悪い魔女は?」(海斗)
4人が一斉に三田を見た。
「それは業務命令でしょうか?」

「悪い魔女さん!
私達あなたをやっつけに来たの!」

「お前たちみんな 奴隷にしてやろうと思ったが
ブリキにこんなちっちゃな女の子なんて
役に立たないからみんな八つ裂きにしてやる」

黒いとんがり帽子、手にはほうきを持った三田は、迫力があった。
4人は後ずさりしてソファまですぐ追いつめられた。

「三田さん、こわ~い!」<希衣)

「ていうか、もうちょっと感情入れて出来ない?」(海斗)

「申し訳ありません」

「じゃもう一回やってみよっか?」(結)

2回目も同じだった。結の携帯が鳴った。
すっぽかした小沢が、「この間はごめん、 頼むよ、ちゃんと会って話したいんだ」とメールを寄こした。

翌日学校で、小沢に会った。
「この前はごめん。駆け落ちみたいなこと
しようかと言われたけどまさか本気とは思わなくて
あ、いや、だから・・・」

「ごめんなさい。
先輩とはもう付き合えません。
私気付いたんです。先輩を好きになることで
ズルい自分とかイヤな現実から目を背けてた
だけだって。もう逃げたくないんです。
強くなりたいんです、私。失礼します」
お辞儀してくっると向きを変えてすたすたと部室を出て行った。
校庭に出る途中で、運動部のボールや、ラケットを運んでいたうららと遭遇。
うららは、見なかった事にしようとすぐに目をそらして足早になった。

「うららちゃん!」結は大きな声で呼んで走った。

「何?」うららは、荷物を下に置いて立ち止まった。

「この前は、・・・ありがとう」

「え?」

「あ、それは、 それは・・・いやはやまったく!」
橋の上から飛び降りようとしていた結を助けたことへのお礼を言った結。
あんなにひどい事を言ったことへの申し訳なさもあった。結はすっかり大人になっていた。

「何、その意味不明なリアクション」

「だって 初めてだったからさ
結ちゃんから『ありがとう』って言われたの」

「お爺ちゃんにも、謝っといてくれる?」

「いいの、いいの、たまにはお灸を据えないとさ。
それにお父さんも、実は気にしてんだよ
結ちゃんを殴っちゃったこと。」

「全然大丈夫だから。悪かったのは全部こっちなんだし」

「なに?」

「いや、何か 結ちゃん大人っていうか
たくましくなったなあって」

「そんなことないよ。何言ってんの?」

「私も負けずに頑張らないと!
よっしゃ~ 気合い入る!」
手を伸ばしたら、サッカーボールが頭に当たり、転んだ。
「大丈夫?」

「うん、全然だいじょうぶ」

帰宅したうらら。裏庭で、洗濯物を干す父
「お父さん何やっての?」

「俺は臭いか?」

「何?いきなり」

「昔結たち言われたのを思いだしたんだ。
『お爺ちゃんくさい』って」

「そんな事ないって、結ちゃん謝ってたよ
『この前は ひどいこと言った』って」

「ほら、私がやっとくから お父さん
風呂にでも入ったら?」

「うん」そう言って茶の間に座り込み、仏さまの写真を見ていた。
「あのさ、 私は結構 幸せだからね
お父さんと一緒にいて。」

「うるさい!」

「あ、そうだ、希衣ちゃんが今度幼稚園の
お遊戯会で主役やるんだって
おじいちゃんも見に来てって言ってたよ」

「俺なんか行っても・・・」

「素直になったら?結ちゃんも折角気い使って
言ってくれてんだからさ」

「誰が気を使ってくれって頼んだ!」

「だから、そういう意味じゃなくて・・・」

「俺は絶対行かんからな!お前も行くんじゃないぞ!」

「はぁ・・・」

恵一の会社。
さわいホーム 社員食堂。
恵一は、『いい父親になるには』という本を読んでいた。
携帯がメールの着信を告げた。
『今度の日曜 田舎にかえります。
お世話になりました。』とあった。
すぐ後ろで、名取におべっかを使う社員たちがいた。常務の娘とお見合いして、もう婚約とはやし立てていた。「これからは仕事の方で一生ついていきます。」「おうまかせとけ」
そんなやり取りを聞いて、また恵一が、腹を立てた。
名取の目の前に行って
「頼んだはずだ。風間君を不幸にしないでくれって」
「そんな怖い顔しないでくださいよ」
「ちょっと待て!」
「いい加減にしてくださいよ。俺はあんたらと違って
この会社を背負って行くん人間なんです。
もうあんな女にかかわってる暇ないんですよ」
「ふざけんな!」と名取を殴ってしまった。
「だったら、なんで『愛してる』なんて言ったんだ。
彼女 本気で喜んでいたんだぞ!
俺との事がバレて君に『愛してる』って言われて
それなのに、自分の出世のためなら平気で
捨てるのか!?
だったら、愛って何なんだよ!?
なあ、教えてくれよ!」
馬乗りになって、支離滅裂に叫んでいた。
「何言ってるんだ、あんた」
「教えてくれよ、分からないんだ!
どうしたら 本当に愛してるって証明できるのか!
『愛してる』って言えばいいのか?
なあ、教えてくれよ!どうなんだよ!
もうわかんねえんだよ。本当に分かんねえんだ」
2人がかりで名取から引きはがされた。
結果クビ。

希衣の練習も先が見えてきた。そこへドアホンが鳴った。
海斗は、勉強の時間を取られてぶつぶつ言っていた。

現れたのは、うらら!
一瞬皆、凍りついたようになっていたが、差し入れのたこ焼きをテーブルに置いた。
「ここのたこ焼きが美味しいんだ。」
そう言いながら、たこ焼きのふたを外していた。
希衣は、うららに、このドレス、三田さんが作ってくれたの」そう言って近づいた。
うららは、何も聞いてない人だから
「え?何?」と言ってぱっと振り返り、スカートを持ち上げて見せようとした希衣の大事な衣装にたこ焼きをブン播いた。全員が凍りついた。希衣は、お遊戯会明日なのに、と言いながら泣くし、海斗は、うららが苦手だから、文句言いだすしでうららを責めたが、結は
「うららちゃんだって わざとやったんじゃないんだから。」
そして三田に向き直り
「三田さん。明日までに何とかなりませんか?」
と聞いた。
「大丈夫です。」そう言って、魔法のバッグから、洗剤を出し洗濯を始めた。

「ねえ、お姉ちゃん。明日、お父さん来てくれるよね」
希衣はそれが心配だった。
希衣も、缶の中を覗き込んでいるし、皆が言葉を捜している時、三田の携帯が震動した。
「家政婦の三田です」

「三田さん、今日そっちの仕事が終わったら、
会ってもらえませんか?
もちろん、超過料金はお支払いしますんで。」
会社を首になった恵一からだった。

「承知しました」

夜になり、恵一は外で待った。
「何でしょうか?ご用とは?」

「実は会社を首になって・・・
子供たちに愛を証明するやり方もまだ分からないし
もう、最悪ですよ。このままじゃ、ぼくの石を希衣の
缶の中に入れてもらえる自信んか全然・・・あれ?」
ポケットに手を突っ込むと、希衣の”お父さんの石”が消えていた。
「ない、希衣から預かった石がない!」
ズボンんのポケットに穴が開いていた。
そこら辺を捜しまわるが似たような石は、全て埋め込んであった。

「もう、どうしたらいいんですか?俺は?
三田さん、頼んだら何でもやって
くれるんでしたよね?」

「私にできる事でしたら」

「じゃあ、会社に戻してもらえませんか?
もう一度」

「無理です」

「時間をもそしてくれませんか?」

「無理です。」

「ですよね。
じゃあ、そうだ、明日のお遊戯会
中止にしてくれませんか?
お遊戯会が延期になれば
それまでに何か子供たちに
許してもらえる方法が
思いつくかもしれないし。
あ、そうだそうだ そうしてください」

「承知しました」

どんなに身勝手な事を頼んだかという事に恵一は、気が付いていなかった。

翌日。
お遊戯会が始まると、途中から受付の保育士が「止めてください!」とさけびながら、すっ飛んだ。バットを振り上げた三田が、入ってきた。舞台に向かって真っすぐ進むので、保護者達は、慌てて、立った。舞台の大道具を壊し始めた。
結達も何が起きているのか、分からず。三田さん!?ちょっと!と叫ぶので精いっぱいだった。警察が呼ばれた。

恵一が、夢から覚めた。起きて時間を見ると8時だった。頭を振りながら、三田を呼び出した。
「家政婦の三田です」

「あの、・・・昨日頼んでた
お遊戯会の件ですけれど
やっぱり止めてもらえますか?」

「申し訳ありません。
もう手遅れです。」

「え?一体何をやったんですか?
ちょっと、今どこにいるんですか?」

「お答えできません。」

「ちょっと三田さん!」
三田は携帯を切った。
恵一は、混乱する幼稚園に駆けつけた。
「予告電話があったんです
『お遊戯会を中止しないと幼稚園を爆破する』って。」

「え?」

「まさか・・・
またお宅の家政婦の仕業じゃないわよね」
隣家の皆川に言われ、逃げきれないと観念した恵一は、土下座して
「申し訳ありませんでした」と謝った。
その後警察でこってり油をしぼられた。
「幼稚園の方が、穏便に済ましてくれたから
よかったけど、ホントだったら、立派な犯罪だって
散々、油絞られましたよ」
待っていた三田にそう言った。

「あの、お遊戯会は?」

「もう、終わりました」

「そうですか」
胸ポケットから、お遊戯会のお知らせを出して
「見たかったなぁ。希衣の『オズの魔法使い』。
今更 何言ってんだって感じですよね。」
とぼとぼと歩きだした恵一。
凪子の自殺した河原に来た。三田は、あとをついてきた。

河原にベタと座り
「つくづくダメな男だ 俺は」と、言ってまたお知らせを見た。
風がお知らせを川に運んだ。「あ!」と言いながら立ち上がった恵一。
「女房の代りに俺が死ねばよかったんだ。
チクショー!]と叫びながら、川の中へ入って行った。
うわ~と言ってさらに川の中へ進む恵一に

「お父さん!」と口々に叫ぶ、子供たちが階段を下りてきた。
「なんで?」

「結さん達になんで旦那様がお遊戯会を
中止にしようとしたのかと聞かれたので、
会社をクビになり、希衣さんの石も無くし
もう子供たちに愛を証明する自信が
亡くなったと泣いていらしたと
お伝えしたので」

「お父さん!」「お父さん!」
「来るな!」恵一は、駆け寄る子供たちを制した。
「三田さんから聞いたろ!
俺は、お前たちの父親の資格なんかないんだ。
やっぱりお前たちは、 おじいちゃんの養子に
なるほうがいい!その方が、絶対幸せになれる!」

恵一は、どんどん、深いほうへ移動していく。

「わかった!
じゃあ、最後に一つ お願いがあるんだけど・・・」(結)

「お父さん、希衣のドロシー見て」

「ていうか、見る責任あると思うけど」(翔)

「隣のババアが文句言って
主役降ろされたんだよ、希衣」(海斗)

「え?」

「お父さん うちのお遊戯会は
まだ終わってないから。」(結)

姉弟4人で、練習の延長で、恵一に希衣のドロシーを見せた。

劇が終わり、恵一は、黙った。
結に
「どうしたの、お父さん?」と聞かれ
「いや。お母さんに見せてあげたかったなと思って
(凪子の遺影を見て)
こんなお前たち 誰よりもお母さんが一番
見たかったはずなのに それなのに・・・
俺のせいで・・・

お前たちのお母さんは俺と違って愛が
一杯あふれてる人だ。初めてあった時から
よく泣いて 怒って 笑った。
いつも 自分の気持ちに正直な人だった。
隠し事が嫌いで 思いつめるとこもあったけど
誰よりも俺のことを愛してくれた。
お母さん、俺と結婚した時何て言ったと
思う?
『夢をかなえてくれてありがとう』って。
そんなお母さんをもっとちゃんと愛して
あげなきゃいけなかったのに  俺は・・・
お前たちの大事な大事なお母さんを
死なせてしまった。いくら謝っても
許されることじゃないけど、
本当にすまなかった。
本当に本当に申し訳なかった」
泣きながら、椅子から降りて床に座り、4人に詫びた。

子供たちも泣いていた。
「お前たちは 許してくれなくていい。
愛してくれなくてもいい。
でも、俺は・・・俺は お前たちを愛したい。
これからずっと、一生愛し続けたい。
他の家のお父さんみたいに、胸を張って
『愛してる』と言えないけど・・・
でも、今では ホントに心からそう
思うんだ。うそじゃない。
俺は、お前たちを愛して
愛し抜きたい!ず~っと一緒にいたい。
お前たちが どう成長しどんな人生を
生きるのか 見てみたい!
もっといろんなこと 一杯話したい!
お母さんのことをちゃんと伝えたい。
お前たちが辛いときは、応援する!
俺ができる事は、何でもする。
どんな事をしてでも 全力で守る!
だから、だから俺を・・・
お前たちの父親にしてくれないか?
希衣の石は無くしちゃったけど
俺をお前たちの父親にしてくれ!
頼む!」

泣きながら、頭を下げる恵一に後ろに立っていた三田が近付いた。
「申し訳ありません。
出すぎたマネをしました」

「え?」と顔を上げた恵一の目の前に手に乗った石・・・
手にとって
「三田さん、 どうやってこれ・・・」
子供たちもそばに寄った。
「もしかしたら、会社で無くされたのではないかと
思いゴミ置き場を捜しました。」

「じゃあ、昨日、あれから ずっと・・・」

「大丈夫です。超過料金はいただきませんので」

「ありがとうございます」
恵一は、希衣に見せると希衣は缶を持ってきた。
皆、頷いていた。
「お父さん、」
言われてそっと缶の4つ並ぶ石の所に入れた。
希衣は、そのまま凪子の遺影に
「やっとお父さん、帰ってきたよ。お母さん」と報告した。
それを聞いてまた恵一は、声をあげて泣き出した。

「泣くなよ、お父さん、男だろ」(翔)
「うん、ごめん」

「そうだ、お姉ちゃん、記念写真しない?」(希衣)

「いいね」

「父親復活記念日だ」(海斗)

「フフなによ、それ」

カメラをセットし、三田さんも入ってと誘われたが
「結構です、申し訳ありませんが
私は家族ではありません」

タイマーをセットし、結が走ってその位置に行くと、うららがみんなごめんねといいながら、写真んの中に入ってしまった。

羽田空港行きの高速バス。
風間が、郷里へ発つ日だった。
風間君と呼びかけて、階段を下りてきた恵一。
「今でも君が好きだ。」

「え?」

「君と結婚したいと思ってる。」

「ホントですか?」

「子供たちの母親になってくれるのなら。
昨日子供たちに何度も何度も
『お父さん』って呼ばれて やっと
気付いたんだ。
そう呼ばれる事がどんなに幸せかって。
今まで気付かなかったなんて、ホントにバカだ。
俺は名前の通り 世界で一番恵まれている男なんだ。」

バスが発車するとアナウンスがあった。
風間は、去った。

恵一は、結を連れて、義父のもとへ正式に養子を断りに行った。
「子供たちを養子にしたとおっしゃって
いただいた件ですが、正式に
お断りさせて頂きます。
申し訳ありません。
これからは、お義父さんにも
子供たちの父親だと認めてもらえるよう
頑張ります。僕はちっぽけな船ですが
どんな嵐が来ようと どんな敵が襲って
来ようと子供たちを乗せてそれぞれが目指す
港と言うか、目的地まで連れて行きたいんです。
申し訳ありません。」

頭を下げる父を見て結は
「おじいちゃんごめんね。
この前はひどいこと言って。
私達おじいちゃんがイヤなんじゃないの
お父さんと一緒にいるって決めたの。
もう離れたくないの。
どうか許してください。」
2人して頭を下げた。
義父は、何も言わない。うららが、間で、声をかけると
「好きにしろ。お前らのことなどもう知らん。
孫とも思わん。」そう言って立ち上がり、睨みつけた。
うららが、すぐに後を追った。

子供たちが待っていた。勝手にしろって、と結が言うと、仕方ないよ、お父さんが悪いんだから。何とか許してもらえるように頑張るからなと、恵一はいった。
よし、じゃあ行ってくる。仕事探しに行くと言った。

「早く仕事見つけて、おじいちゃんにも
認めてもらわないと マズイだろ?」

体の向きを変えると、三田が新しいYシャツを差し出した。
「御着替えをなさったほうが。」

「ア、いや 大丈夫ですよ これで」

「おとうさまに会われたので、緊張して
汗をかかれたのでは?」

「え?」
慌てて上着を脱ぐと、背中もびっしょり。

加賀美の前で、新しいYシャツに着替えると、
「シャツがアイロンしたばっかりで すごく
気持ちよくてさ。
三田さん、ありがとうございます」

「それは、亡くなった奥様に言うべき言葉だと
思います。
私は 奥様のやり方をマネているだけなので。」

言われて遺影に水を換え、皆で拝んだ。
「ありがとう凪子。
生きてる時 一度も感謝せずに
ごめんな。」

恵一は、4人と一人に見送られて出掛けた。
ズボンのポケットに手を入れて、あれ?
引っ張りだすと、穴はちゃんと繕ってあった。
振り返り、三田に会釈した。
「いってらっしゃいませ」

そんな三田に4人は、一緒に行って欲しい所があるんだと、遊園地に連れて行った。
いつものセットをテーブルに乗せて、話を聞こうとしたが、
「夕食の支度があるから」と、逃げられた。

来週は、三田の過去が・・・
あまり知りたくないですね。

*****
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