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2011/11/10

《家政婦のミタ》#05

『全部脱いで!…承知しました』(あらすじ)

家を出た恵一(長谷川博己)は、うらら(相武紗季)から、義之(平泉成)が結(忽那汐里)たちと養子縁組をしようとしていることを知らされる。義之は、恵一に書類にサインをするよう迫るが、恵一は逃げるように立ち去る。翔(中川大志)は、家族がバラバラになっていくことに、いら立ちを募らせる。バスケットボール部のキャプテンを務める翔は、部員たちに当たり散らして反感を買う。家でも三田(松嶋菜々子)に、むちゃな命令を出して家の中を混乱させる。見かねた結は、三田に「私の言うことを最優先にして従ってほしい」と告げる。翌日、翔はバスケットボール部の部員たちから「キャプテンを辞めてほしい」と迫られる。行き場を失った翔は、ゲームセンターで店員を殴る騒ぎを起こす。

cast
三田灯 - 松嶋菜々子
阿須田恵一 - 長谷川博己
結城うらら - 相武紗季
結城義之 - 平泉成
晴海明美 - 白川由美
阿須田結 - 忽那汐里
阿須田翔 - 中川大志
阿須田海斗 - 綾部守人
阿須田希衣 - 本田望結
*****

翔は、母に、呼びかけてもどんどん、水の中へ入ってしまう、悪夢を見ていた。
三田に起こされて、慌てて起きて2段ベッドの天井に頭をぶつけた。
食卓では、希衣が、赤ちゃん返りしていた。おねしょして布団を三田が干していた。
希衣がお父さんはいつ帰るのと、また姉の結に駄々をこねた。4人で頑張るんだからと、結は団結を言いたかった。
言いたいことを言っている結、翔、海斗。そこへ三田が
「皆さんに、1つ質問があります。
これからは、どなたの命令を最優先にすれば
よろしいのでしょうか?
今までは旦那様でしたが、 皆さんの要望が違う場合
混乱してはいけませんので。」

「別に俺、でもいいけど、長男だし」

「とりあえず、意見が違った場合は、相談しますから、みんなで」そう結は言った。

「承知しました」

全員が、家から出ようと言う時、隣家の母親が、回覧板を持ってきた。自治会があるから、父親にぜひ出てもらいたいからと、奥を目で探していたが、三田が、出て行ったと言うと、子供と家政婦だけの家なんておかしいわよと言いだした。

やっと、帰って静かになったが、翔は、三田に、あのばばあ、ぶっ殺してくんないかなと頼んだ。三田は承知しました。追いかけようとした。翔は驚いて、冗談だからと両手をだしたため、三田の胸を抑えることになった。
「あんたさ、、やっぱ変だよ。
言われたら なんでもハイハイやるなんて。
家政婦ならもうちょっとおしゃべりとか
お愛想笑いとか、するんじゃないの?
笑っちゃいけないと思ってるって聞いたけど、
一体何があったわけ?ちょっと笑ってみてよ。
言われたら 何でもやるんだろ。
これは業務命令だからさ。」

「申し訳ありませんが、 できません」

「なんでだよ」

「どうしてもやれとおっしゃるなら
お暇をいただきます。」

「べ、べつにいいけど」

「いってらっしゃいませ」

翔は、いらついていた。バスケ部の練習でも何かとピリピリして1年生に当たった。
親父が出て行ったからってイラつくなよと言われた。隣のおしゃべりばばあが話して回ったらしい。
心が荒れたままの翔が、帰宅すると、門のところで、結が小沢先輩に送られて帰って来ていた。弟たちに見られると、といったが、中に入りかけた結にキスしようとしたのを見て
「あら?何やってるの?」と声をかけた。
先輩は、慌てて帰った。
「すいませんね、お取り込み中。」

「ちょっとやめなさいよ」

「そっちこそなにやってんだよ!」

「送ってもらっただけよ。悪い?」

「どいつも、こいつも」

ちょうど戻った三田と希衣が、楽しげに歌っているのを見とがめて、隣のババアに文句言ってきてと言った。承知しました。それを結が止めると、隣家の真利子が子供のバイオリンを持って出てきた。なあにあなたたち。何か用?言われて、いきり立つ翔。
「おばさん、近所に余計な事言うのやめてくれますか?
うちの父親が出てったとか」

「言いがかりはやめてちょうだい。
それにお父さんが出て行ったのは事実でしょう?
もしかして、愛人がいたとか。
そのことお母さん知ってたの?
わたしはね、同情してるのあなたたちに。
お母さんが亡くなったと思ったら今度は
お父さんにも捨てられるなんて可哀想に。
翼ちゃんいきましょ。バイオリン教室に
遅れるから」通り過ぎた親子を

「ちょっとまてよ!
別に捨てられてないから俺たちは」

「スイマセン、ご迷惑かけて」(結)

「なんで謝るんだよ!
お前ん家のオヤジだって不倫してんだろ。
そこのガキが言ってたぞ」

「何言ってるの、行くわよ」

虚しさだけが残った。

キッチンに行くと、海斗は、すぐに逃げた。
希衣は、「かていほうかい ってなに?」と聞いた。隣家の翼がまた余計な事を吹き込んだ。困って三田を見ると
「家族に問題や欠陥があってめちゃめちゃになっている
家のことを そうではない人たちが同情したり哀れんだり
するときに家庭崩壊と呼びます。」

「三田さん!まとめてぶっころしてきてよババアと」

「承知しました」野菜を刻んでいた包丁をもったまま歩きだす三田に

「三田さん、行かなくていいから。
三田さん、これからは、私の言うことを
最優先にしてもらえますか?」

「承知しました」と持ち場に戻った。

「ったく 何なんだよもう!」翔は、吐き捨てるように言ってキッチンから出て行った。

結は、自治会とか、海斗の三者面談とかどうしようと聞くと
「それはあなたが決めることです」

「またそれ?そんなこと言わないで
どう思ってるか教えてよ。
いろいろ考えてるんでしょう?
本当は」

「別に何も考えてません」

恵一は、立て売りの営業を頑張っていたが、不倫相手の風間にずっと連絡が取れなかった。うららが、訪ねてきた。会社近くのビジネスホテルに泊まっていると答えた。
同じものを頼んだが、食べる時、うららのには虫が入っていて、文句を言った。
何を言いに来たのかと恵一は聞いた。
「この前希衣ちゃんの『好きか』って聞かれた時
何であんなこと言っちゃったのお義兄さん。
ちゃんと言ってあげればよかったのに。
『愛してる』って。」

「そうだけど。もし、子供ができずに
凪子と結婚していなかったら俺の人生は
一体どうなっていたんだろうって
どうしても考えちゃうんだ。」

横のテーブルの家族連れの和やかな会話が聞こえてくる。

「この前希衣のこと叩いた時。三田さんには
『父親なら子供が悪いことしたら叱るのが当り前だ』
・・・みたいなこと言われたんだけど、あの子たちのことを
心から愛してるっていえる自信がどうしてもないんだ」

「お義兄さんはさ正直すぎるんだよ。
父親なんてみんなウソついたりいい父親を演じたり
するもんなんじゃないの?」

「うららちゃんのお父さんに教えてほしいよ。
どうしたら、父性っていうか父親の愛情が
持てるのか。」

「何だそれは!」

「お父さん!私が何とかするから
出てこないでって言ったでしょ」

「うるさい!お前に任せといたら
ろくなことにはならなん!
もう、貴様のたわごとなど聞きたくもない!」

そう言いながら恵一の横に腰をかけ、封筒から養子縁組届を出して
「さっさとこれにサインをしろ」と迫った。

「養子縁組って・・・」

「いいか、結は自分の遺志で養子になれるが、
下の3人は、養子になるには父親の
同意が必要なんだ。
お前はあの子たちを愛してないんだろうが。」

「スイマセン、時間をください。
いきなりこんなこと言われても・・・」

「そうだよ、お父さん」

「うるさい!あの子たちにとってはな
今1分1秒は貴重な時間なんだ。
分かってるのか?貴様に。」

責められて、ペンを手に取ったが、
「俺は・・・すいません」とグラタン代をポケットから出して逃げるようにその場を去った。
「逃げるのか?このひきょう者め!」
義父は、追いかけてきた。足がもつれて倒れた義父をみてもごめん うららちゃんと言って、恵一は、走って逃げた。

学校でバスケの練習に出た翔。
ランニングから始めようかと言った翔に、円形に集まって話し合っていた部員が、付いてこなかった。もう、翔にはつて行かれないからキャプテン辞めろとボイコットした。
みんな何とか言えよ!と叫ぶ声が、誰にも受け止めらてもらえなかった。
「こっちから辞めてやるよ、こんな部」捨て台詞を吐いて翔は体育館を出て行った。

ゲームセンターで、両替機に嫌われ、横で遊ぶ親子に腹を立て、両替機に当たった。
騒ぎに、店員が飛んでくると、関係ねえだろうと殴った。翔は2人の店員に抑えられた。
警察から呼び出されて駆けつけた恵一。親に連絡と行ったら、翔は三田を呼んだ。
ゲームセンターの方も、穏便に済ませると言っているので、今回お父さんの方からキツク叱って置いてくれと係の巡査に言われた。
「そんなこと言っても無駄ですよ。
その人父親じゃないですし。」

翔がそう言っても、保護者が来れば、引き取ってもらうのが、警察。
ちゃんと言い聞かせますから、と、頭を下げた。
翔はかなりうっぷんがたまっていた。
ゴミ箱に、バスケの練習着を叩きつけるように捨てた。
あんなに好きなバスケを辞めたと聞いて恵一は驚いた。
そんな父に向かって
「タバコくれない?」

「なに言ってるんだよ」

「じゃあ、自分で買うからカード貸してよ。」

「バカなこと言うなよ、まだ未成年だろ?」

「じゃあ、教えろよ。
何でタバコすっちゃいけなわけ?未成年が」

「いや・・・だから・・・それは」困って三田を見た。

「未成年の喫煙は、成長を妨げ
頭も悪くなり いつまで立っても大人になれない
くせに 一人前のふりをする 弱い人間を育てるだけです」

「別にいいじゃん、どうせ頭悪いし
俺がどんな人間になろうがどうでもいいんだろう
あんたは!」

「『あんた』?」

「なんだよ。お父さんって呼んでほしいわけ?
ったく、なんであんたみたいなヤツ
好きになったんだよ、お母さんは。
アンタなんかと結婚しなきゃ幸せになれたんだよ」

それでも怒れず言い返せない恵一は、三田に
「・・・ハハハ…三田さん すいませんが
よろしくお願いします」

「何をですか?」

「え?
ああ、いや だから・・・
翔たちのこと いろいろと。」

「いろいろと申されますと」

「ア。いや、だから
また何かあったら連絡下さい。」

「承知しました」

帰宅すると、結達が心配していた。
今回は、旦那さまがキツクしかるということで許してもらえたと報告する三田。
結がいくら翔を叱っても、「俺が悪いんじゃねえ」と逃げる。
冷蔵庫から父のビールを出し、結ともめた。プルトップを開けると、揺らしたせいで吹きこぼれた。海斗に何やってんだよと冷たく言われて、
「俺の気持ちなんか分かるかよ、お前らに」

結は、小沢先輩に相談
「父親としては許せないけど、
弟たちのためにはあんな人でも
いないとダメなのかと思うと、
どうしたらいいのか・・・
もう頭の中がぐちゃぐちゃで。」

「じゃあさ、 今日の帰り2人でじっくり
考えよう。どうしたらいいか」

「先輩は、本当に私のこと好きですか?」

「何言ってんだよ、当たり前だろ」

「じゃどこが好きですか?」

「え?」

「先輩は、私とキスとかできれば
それでいいんじゃないですか?
私は 好きな人が苦しんでたら
一緒に悩んだりその人のために
一生懸命頑張るのが愛っていうか・・・
付き合うってことだと思う。」

「一体何なんだよ。
お母さん死んでから、大変なのは
分かるけどさそっちだって 俺の話まともに
聞いてくれたことないだろう。
2人でどっか行きたいとか将来何するとか
今の俺たち付き合ってるって言えるのかよ。」

「すみません、。先輩の気持ちも知らずに。」

「もういいよ。」

「行きますから、 先輩の家に
もう怒らないでください」

学校をサボリ リビングでゲームをしてウサを晴らす翔。
そっと立つ三田にぎょっとした。ゲームを付き合ってもらうと、連続で翔が負けた。

他に用事がなければ掃除を続けさせていただきますと動き出した三田を止めて
「本当に頼めば何でもしてもらえるんだよね」

「私にできることなら」

「じゃあ やらしてよ。
誰もいないんだしさ、いいだろう。なんだよ、
そういうのはやっぱ出来ないんだ」

「承知しました」
オイオイ!

「何からいたしましょうか?
キスをしましょうか?それとも
脱ぎましょうか?」

「じゃあ脱ぐほうで」

「承知しました」

三田は、エプロンをはずし、スカートを脱ぎ、上着を脱いだ。
そのままくるっと前を向いた。黒い下着を持ち上げる所で翔は、
「やめろ!」と言った。
ちょうど結も戻ってきて
「ちょっと何やってんの?
三田さん、どういうこと?」

「翔さんが、やらせてくれとおっしゃったので、
キスをするか、服を脱ぐかとお尋ねしたら
脱ぐほうとおっしゃったので・・」

「早く服 着て。」

「承知しました」

「ホントにそんなこと言ったの?翔?」

「悪いかよ。」

「一体何考えてんのよ、あんた。」

「ふざけんじゃねえよ!」

リビングの植木鉢を両手で倒した。
「自分は、家族のために、何もしてないくせに!」
そう言いながら、いろんなものを叩きつけ始めた。
振動で、母の遺影が床に落ち、ガラスが割れた。
「もう、何やってんのよ!」

「おればっか責めんなよ。
家がこんなことになったのは
父親とか お母さんが
自殺するからいけないんだろ。」
掃除を始めた三田に
「ねえ、三田さん。
私が来なかったらどうしたの?
本当にそういうこと するつもりだったの?
翔と?」

「はい。」

「もう、なんなのよこの家は」

ドアのところまで行き、
「三田さん、。私今日 遅くなる
泊まるかもしれないから」

「承知しました。」

家を飛び出した翔は、ファーストフードの店の前を通りかかり、ポケットに手を入れると、¥30しかなかった。

恵一は、不倫相手のマンションで帰りをずっと待っていた。
車のボディに移る自分の顔を見て、やつれたと思った。後ろから美枝の顔が見えた。
「待ち伏せしてたんですか?課長」

「あ、ごめん。いや どうしても話を聞いてもらいたくて。」

「ストーカーみたいなことしないでください」

「自分でも何やってんだろうと思うんだけど
でもどうしたらいいか、わからないんだ、もう。
家には帰れないし、話し相手もいないし。
君しかいないんだ。俺のことわかってくれるの。」
言ってくれたじゃないか。課長は無理に
いい人のふりなんかする必要なんかないって。
初めてなんだよ あんなこと言われたのも
こんなに人の事を好きになったのも。」

「へぇ~、そうだったんだ」(名取)

「なんで君が。ここに。
まさか、彼と・・」

「こんなこと言いたくないけど、
これで諦めてくれますよね」

恵一の純愛は、あっという間に踏みにじられた。一家を賭けて、妻の命も犠牲にして・・・
がっかりして倒れこんでしまった。

お腹のすいた翔は、帰る所も別にはなくて、家に戻りかけた。
近所の家族だんらんをそっと覗いていた。
そういう時に限って隣家の真利子が翼と帰宅途中に遭遇。
「ちょっと何ヤってんの?あなた。
他人の家じっと見たりなんかして
なんか変なこと 企んでるんじゃないでしょうね。」

「そんなんじゃねえよ。」

「あ~怖い あんな人に ついてっちゃ
ダメよ。翼ちゃん」

「は~い」

中に入った2人に、翔は「くそババア!」と毒づいた。
家を見て、元の方向を向くと、音もなく三田が立っていた。
「なに?」

「本日の業務が終わりましたので失礼させて頂きます」

靴音をあげて、すれ違う三田に
「三田さん!頼みがあるんだけど。」三田が振り返った。

「この家、めちゃめちゃにしてくれないかな。」

「それは業務命令でしょうか?」

「もちろん」

「承知しました。」

髪をゴムで束ねた」

「それで何をいたしましょうか?」

「建物ぶっ壊すとか」

「ブルドーザーが必要だと思いますが」

「じゃ、爆破しちゃおうよ。ダイナマイトで」

「どこから持ってきましょうか そんなもの」

「じゃあ、えっと・・・
ああ、もうどうすりゃいいんだよなんだよ、
どうせ俺のことどうしようもないとか、
思ってんだろ?こっちが散々悩んでんのに
バカにしたような顔しやがって。
おまえなんかに俺の気持ちが分かるかよ。」

家まで歩きだすと
「分かります」

「え?」

三田は、バッグを持って隣家の駐車スペースに入った。
急に怖気づいた翔。おい何やってんだよと言いながらそっと入ってきた。

三田は、魔法のバッグから、スプレーペイントの赤いのを出してカシャカシャと混ぜたかと思うと一気に壁に吹き付けた。

家族を守りたい

書いてから、三田はじっと翔を見ていた。
真利子に何やってんのよと声をかけられたから、また警察沙汰になった。
恵一は、呼ばれて、走ってきた。
あの時の巡査がいた。お願いしたじゃありませんかと言われても・・・

「ああ、すいません。」としか言えない。
家政婦の三田は息子に命令されたと言うし。
一体お宅はどうなっているんですか?とさらに聞かれた。

「この家はすべてが異常なんですよ。
ご主人は家にいないし 家政婦は
何するか分かんないし 長女はこんな
時間になっても家に帰ってこないし
長男はこんなに不良だし
夜も怖くて眠れませんよ。
あなたも少しは、反省したらどうなんですか?
死んだ奥さんも、今頃天国で泣いてますよ。」

「オイ!勝手なこと言ってんじゃねえぞ!
人の家の悪口、散々いってるくせに!」

「何、その態度
自分でしたこと謝りもしないで。
そちらがそういう態度なら、
被害届出させてもらいますからね。」

「まあまあ 奥さん。
お隣同士だし、相手 未成年だしね。
ここはなんとか話しあって」

「なんでそんなことしなきゃいけないんですか?
捕まった方がいいんですよ。このコ ご近所のためにも
早く警察連れてってください。」

「じゃ、立って。はい立って」
そこまで誰も何も反論しなかった。

「ああ、あの・・・・」
「何?何か文句?」と真利子に睨まれた。

「いや・・・
申し訳ありませんでした。
悪いのは私です、すべて私が悪いんです。
(突然床にひれ伏した)

ただこれだけは言っておきます。
翔は不良なんかじゃありません。
この家の長男としてただ一生懸命なだけなんです。
母親が死んでから この家を何とか守りたいと
がんばっているんです。
父親がどうしようもないヤツだから誰よりも
家族の事を守りたいと思っているんです。
死んだ妻が言ってました。
『私が風を引いたら 他の子はみんな寝ているのに
翔はずっと朝まで起きていて水枕を換えてくれたり
汗を拭いてくれた』って。翔はホントはすごく優しくて
父親の私なんか比べ物にならないほど
家族のことを心配してみんなの幸せを願ってるんです。
お宅の壁は、責任を持って、元通りにします。
ですから、この子のこと 許してやってください。
お願します!」「お願いします」「お願います」

立ち去るパトカーを阿須田家全員で頭を下げて見送った。おっと、結が居なかった。
これは特殊な液じゃないと落ちないんじゃないと聞かれて、三田を見た。
用意万端整った。
涙でうるんでいた、翔の目も、希衣も海斗も、手伝ってくれた。

翔が少しして言った。
「俺、昔お母さんに、『翔が居れば絶対大丈夫ね』って
言われたんだ。でも、お母さんの期待に応える自信なんか
全然ないよ。みんなのために何かしたいけど
どうしていいか全然わからない。
何とかしなきゃって、あせればあせるほど
ぜんぜんうまくいかない。」

「かけるちゃん。希衣が守ってあげるからね。
いつでも」

うんとうなずいていると、お腹の虫が鳴った。

「ああ、いい雰囲気が台無しだ」海斗に言われた。
「三田さん、これが終わったら、夜食かなんか
できない?」(海斗)

「できます」

全員で三田の作ったラーメンをすすった。希衣だけが浮かぬ顔。
寝る前に食べるとまたおねしょしちゃうと恐れていた。
恵一は、あまり気にしないほうがいいと言った。翔なんて小学校3年生までおねしょしてたからと教えた。

「余計なこと言うなよ、お父さん」言ってからあ、と思った。

「海斗、お前さえ良ければ、今度の三者面談
俺が出てもいいか?」

「別にいいけど」

「三田さん、結にも言っといてもらえませんか
自治会も俺が出るって。」

「それなら直接おっしゃった方が。」

気付くと、すぐ横に結が立っていた。
「何でのんびりラーメン食べてるの?」

俺のせいだと言いかける翔に、いいからと制して父は帰ると言った。
希衣に、そうだと言ってポケットから石を出した。
「お父さんの石!」

「うん。三田さんが見つけてくれたんだ。
これ、しばらくお父さんが預かってていいかな。
いつか、その缶の中に入れてもらいたいからさ」

「いいよ」

「ありがとう」
みんなを見回して
「じゃあ」

結は、三田と視線が合った。みんなが父を必要としていた。

三田が、翔の部屋をノックした。
「洗濯物を持ってきました」
目の前にさし出したのは、人を殴った日、ゴミ箱に捨てた、バスケの練習着だった。
「他に御用がなければ、失礼いたします」

廊下を行く、三田に
「三田さん、いろいろと ごめん。
それと、ありがとう」

感謝の言葉が出てきました。

「それは、お父様に言うべき言葉
だと思います。それから」

「え?」

「本日超過分請求書です」

翔は、体育館の、バスケ練習の場に顔を出した。
皆練習を止めて、見ていた。
翔は床に両手をついて、
「みんなごめん!
もう一度、一緒にバスケ させてくれないかな。
雑用でも、 何でもするから!お願いします」

三田は、家政婦紹介所に、きちんと、紹介手数料を持って行った。
あそこの長男、大変だったみたいねと、行っても別に・・
所長は、彼がタイプだと言った。さらに、あなたの子が生きてれば、同じ年・・・

「ん?あら、私また 余計なこと
言っちゃったかしら?」

「失礼します」

三田が、行ったのは、また遊園地。コーラ2個、ホットドック、アメリカンドッグ、イチゴのクレープが2個ずつ。いつものメニューが乗っているトレイ。・・・

分かりあえない家族。
家族だからという気持ちが先に立つと、分かろうと努力をしないのかもしれません。
一生懸命だった、お父さん・恵一を、分かってきた翔がいいですね。

*****
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