《リミット~刑事の現場2》#05
『最後の審判』(あらすじ)
黒川(アラタ)は、茉莉亜(加藤あい)を誘拐したまま行方をくらます。さらに、東野(杉本哲太)の判断ミスで黒川との裏取引に失敗し、常軌を逸して暴れる啓吾(森山未来)は捜査を外される。そんな時、黒川から梅木(武田鉄矢)に電話があり、「啓吾を、かつてのお前と同じ目に遭わせる」と言う。梅木は、黒川の居場所をかつて自分の恋人が殺害されたマンションだと断定し、啓吾と共に急行する。
CAST
加藤啓吾(森山未來)
青井茉莉亜(加藤あい)
黒川真治(ARATA)
筒井薫(若村麻由美)
東野恵一(杉本哲太)
伊坂聡(細田よしひこ)
太宰満(伊武雅刀)
梅本拳(武田鉄矢)
:****
どうすれば、茉莉亜を殺さないですむのだと、黒川に聞いた梅木。
茉莉亜の彼をひき逃げした犯人を見つけてくれるかと言った。
そんなことしてどうするんだよと、今更の要求に、
黒川は、「モチロン、茉莉亜さまの願いを叶えてあげるんだよ。見ものだよ。
茉莉亜さまが、どんな風に、憎しみをぶつけるか?」
「そんなことしたって、どうにもなんねだろう~
」叫ぶ啓吾。
黒川は、茉莉亜の携帯を置いて、リミットは、明日の朝8時。これに連絡するからと、不敵に笑った。啓吾は、梅木が、ひき逃げ犯に合わすまで茉莉亜が、無事だと言う梅木の確証が分からなかった。本庁も、なぜ確保しなかったと責めたが、梅木は動じなかった。
啓吾に、黒川は、茉莉亜に会って驚いたはずだ。梅木の恋人灯世とそっくりだたから。だから必ず、茉莉亜を自分と同じ次元まで下げて、ひき逃げ犯に対する憎しみの塊にして、そして、茉莉亜を支配したいんだと教えた。話を聞いていた東野。自分が、犯人ヤクをすると言った。
啓吾は、関係者と言うことで留置所に隔離された。頭を冷やすよう言われた。
梅木は、大石を探し出して、協力してもらえるよう頼んだ。しかし逃げられた。
リミットの8時に黒川から電話がかかってきた。場所を指定されて、刑事かは出かけたが、黒川は執拗だった。弁護士を探し出して、連絡先を聞いたと言ったが、大石は拉致されていた。
黒川は、茉莉亜に、憎しみをぶちまけろと言ったが、大石は、罪は償った。妻はあれから病気になり、子供は学校でいじめられ、今は会えない状態だと叫んでいた。殺されそうになって、あわてて、申し訳ない許してくれと言ったが、そこで茉莉亜は、当事者も悩んだのだと気付いた。そこで出た言葉が、「ごめんなさい」だった。黒川の思った通りには事は進まなかった。大石を目隠しして遺棄されていた。
また茉莉亜の携帯が鳴った。啓吾に茉莉亜と話をさせてやると言った。啓吾は散々暴れたが、外には出してもらえてなかった。
茉莉亜は、啓吾に
「私、もうやめたよ。過去にこだわるの。
私もう迷わない。これからは未来だけ考えて生きて行きたい。啓吾?」
啓吾は聞きながら、涙が頬を伝った。
梅木に電話を代わらせて、18年前の灯世の言葉を茉莉亜に読ませると言った。
「この女が、愛の力みたいなこと信じてるからだよ![]()
だから俺が…愛なんか憎しみに勝てないってことを教えてやるよ。
俺は、灯世さんに聞いたよ。
『梅木みたいなあんなダサい男のどこがいいんだって?』
そしたら彼女こう話し始めた。
<私は梅木さんを愛しています。心から尊敬しています。
いつか必ず、日本一の刑事になると信じています。
彼はきっとこれからも沢山の人を救ってくれます。
たくさんの人を守ってくれます。
この世界は明るくて、希望に満ちているって教えてくれます。
だってあの人は正義の味方だから。
私は、彼の事を一生支えていきます。
彼の子供を産んで精一杯愛します。
世界一幸せな家庭を作れるよう…どんなにつらくても頑張ります。>
ごめんね啓吾、私は灯世さんのような事を言ってあげられなかった。あなたのことを苦しめてばかりいた。でもね啓吾、啓吾の愛が私を救ってくれたの。あなたは普通の人より、たくさん愛を持ってる
人よりも何倍も強い愛を持ってる
だからお願い、自分を信じて、啓吾。
<私はどんなことがあってもあなたを信じます。一生離れません。私はあなたを愛し続けます。>
「梅さん、こんなふざけた事ぬかしたから俺は言ってやったよ、お前が思っているようなそんな夢みたいな世界は絶対来ないって。どうせがっかりするから、その前に俺が殺してやるよ。うん?許してやってもいいぜ。『あんな奴、愛してない』って言えば。あんな奴のどこがいいんだよ。どうして俺じゃダメなんだよ
」
梅木が灯世の殺された場所、黒川の住んでいたところだと分かり、啓吾に知らせると二人ですっ飛んだ。
黒川を屋上まで追いつめた。ナイフを奪って、首筋にあてがったが、やっぱりいざとなると刺せませんね。すると梅木に投げ飛ばされて、今度は黒川のこめかみに拳銃を突きつけて、俺がこいつを殺すと宣言。啓吾は、
「灯世さんになんて報告するんですか?刑事なんて仕事には、なんの夢も希望も見出せなくなって…日本一の刑事になんてなれなかった。すまなかった。申し訳なかった」んだって。そんなこと言いに行くんですか?人間はもう駄目だって。
そうですよ
人間なんて終わってるんですよ。こんな世界もとっとと無くなっちゃえばいいんですよ・・・いいですよ、お先に居なくなっちゃってください。・・・でもね、、でもねぇ。俺は絶対にあきらめませんよ。憎しみじゃなくて、愛を武器に闘っていきますよ![]()
愛の力を信じて生きて行きますよ![]()
憎しみってヤツと一生闘い続けてやりますよ
笑いたきゃわらえ。バカにしたきゃしろよ![]()
俺は・・あんたを絶対に見返してやる
あんた以上の刑事になってやるからな。悔しかったら、俺にホントにできるかどうか見届けてくださいよ。死なないで俺を見ててくださいよ。
梅木は、黒川から拳銃を外し、弾を抜いた。後ろを向いて座ると、
「灯世・・・灯世・・・生きてあなたを忘れはせん!
生きて、・・・あなたを・・愛しますから…灯世。・・灯世・・・」
二人のやり取りは、無線で署内の皆が聞いていた。東野たちが黒川を逮捕し連行して行った。
課長代理の太宰が、啓吾に
「さっきのお前の演説だがな、俺は、お前のことをバカになんかしない。」と怒ったように言って行った。
東野が、席へ急ぐと、そこに梅木が待っていた。手には辞表を持ち、東野に差しだした。
「どういうことですか?」
「別に…みんなが望んでいることだ、こうなることは。」
「そうやって一人で責任をひっかぶるつもりですか?
そうやって加藤も中央署も守る気ですか?
あなたは、どうやって、刑事を辞めるのかと思ってましたが、
こういう辞め方ですか。今まであなたを見ながら心の中でずっと考えてました。
私は自分が目指そうとしていた刑事になってるかどうか。
ホントに今のままでいいのかって、私は・・・」
「このままでいい。そんなことは、とっくに皆が分かってた。」
署内の誰もが席を立った。無言だった。梅木は、啓吾の前まで来て、止まった。
そして敬礼してすたすたと出て行った。
伊坂は、啓吾と掃除しながら、珍しく弱気だった。
「なんか、課長の気持ち分かります。自分みたいなのが、キャリアとして人の上に立つことなんてできるのかって。」
「じゃあ、辞めちゃえ」
「ちょっと、なんか励ましてくださいよ、梅木さんみたいに。」
「まぁ、まぁま・・こっから始めればいいんだよ。将来の署長さん。」
「はぁ、どうも」
私物を箱に詰めて、梅木が来た。筒井が待っていた。
「どうしたい、こんなところで」
「ううん、別に。あ、梅さん。今度どっか行かない?二人で」
「ラブホでも行くか」
「え?」
「冗談だよ。暇になったら、一緒に飯でも食いに行こうや。」
嬉しそうな筒井。
墓参りする啓吾。「ありがとうございました、灯世さん。」
立ち上がり戻ろうとすると後ろに茉莉亜が花束を抱えて立っていた。
二人で戻りながら、啓吾は言った。
「結婚ってさぁ、二人で幸せになることじゃなくて、二人で不幸せになることなんだって。」「え?」
「辛いこととか、苦しいことを二人で分かち合う覚悟を決めると言うことなんだって。どう思う?」
「そうだね」茉莉亜は、自然と、啓吾の腕に手をまわしていた。
出勤する啓吾は、梅木を見つけた。忘れ物を取りに来たと言って手のひらに、毎日コップの水に入れていたコインをじゃらじゃらさせて見せた。
梅木を送りがてら、外に出ると啓吾は
「俺、ホントは恐いです。
油断したら、自分が黒川みたいになってしまうような気がして。
どれだけ人を愛してもそれがいつの間にか・・・
憎しみの塊になってるかもしれない・・・」
「多分黒川はもう一人の俺たちだ。それでも何もしないよりは、マシだ。
無駄と分かっていても、あきらめるよりも・・・人を愛する方が・・・マシだ。」
そのまま去ろうとする梅木を呼びとめて、啓吾は敬礼した。
梅木はそれを見て、涙をこらえ、
「加藤刑事の検討を祈ります」と頭を下げた。
武骨な梅木が、純愛に生きた男を、軽く愛だと言わないところが良かったですね。
黒川が自分に向かない愛をそれだけの理由で灯世を殺した。
愛されて育たなかった男は、愛してくれることだけを望んだようで、自分が愛することを知りませんでした。
*****
今までの感想は、こちら
テレビは、ノリピーの逮捕を騒いでいました。どこにでも落とし穴はあります。何が悪いことかを言わない親が、子供のしつけをできないのと同じだなぁと思いました。怒られるからしてはいけないのではなくて、いけないことをしたから怒られるんですよ。他人のせいにする方が話が簡単でいいのでしょうが、大人としての判断力の甘さ、自分にも甘すぎるタレント性も問題がありますね。
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