《ゴンゾウ~伝説の刑事》最終回
『夏の終わり』(あらすじ)
********
鶴は、電話を待っていた。
日比野は、指紋照合を、必死で頼んだ。結果、一致した。結果を知り備品係の黒木に報告に行った。
「本ボシだ!」泣きそうな鶴。
寺田の所在を聞かれ、乙部のマンションを張ってますと答えると、俺たちも向かうと黒木は上機嫌だった。
駐車場で、黒木を呼びとめた鶴は
「私は、乙部に捜査情報をもらしました。岡林に逮捕状が下りるって。そのせいで黒木さんがあんな目に。」辞表を提出。
「乙部に騙されたのは、みんな同じだ、気にすんな」と受け取った辞表を半分に切り、くちゃくちゃに丸めて返した。
「アメでもなめるか?」うなずく鶴に、胸ポケットから新しいアメを出し、セロファンを取り口に入れていたアメを出して見比べて、新しい方を口にくわえた。鶴には、古い方を口に突っ込んだ。鶴はしばらくなめていたが、「ばっちぃ
」と叫んだ。
車の中で話す二人。
「お前は乙部を犯人として割り出した。悔しかったろう。お前を撃ち、もなみを殺し、そして3年前、俺の女も殺した。そんときは、腕にタトゥーのある八重樫ってジャンキーに変装してな。そして本物の八重樫を薬物の過剰摂取に見せかけて罪を着せて殺した。今回も同じだ。お前を目撃者にして、岡林に罪を着せたんだ。」鶴の頭に雨の事件が去来した。
寺田と合流した黒木たち。ガサ撃つぞと、部屋を改めることにした寺田。乙部はいなかった。
黒木は、ここで、乙部富士子からのハガキを見つけた。今年の17回忌には必ず帰ってきなさい、功のことをみあが心配していると書かれていた。
黒木は、乙部富士子を訪問。乙部功は、本家の子だった。乙部醤油と言うこの変じゃ老舗で、おおきくやていたときもあった。商売が傾き旦那が荒れ始めた。DVで奥さんに暴力をふるいだし、歩き、奥さんが旦那を殺してしまった。奥さんは首を吊った。功が8歳だった。それで家に引き取ったが、なつかなかった。ある日家をでてしまい、それっきりだった。
成田。乙部が電車の中にいた。
佐久間は、母との約束通り家を出て温泉に向かうところだった。松尾から携帯が鳴った。
「頼みがあるの」「断る。」「私はあなたの頼みを聞いて、黒木さんを復帰させた。今度は私の頼みをきく番。黒木さんに勝って満足したんじゃないの?ホントはむなしかった。」佐久間は電話を切った。母が見ていて「不器用な子だね。誰に似たんだか。」ぶつぶつと、「あんたは薄情で、不器用で仕事熱心な自慢の息子だよ。」口は悪いが息子を認めていた。
備品係。
鶴が、乙部の部屋にパスポートがなかったと報告。寺田が高飛びの可能性があると言った。出かけようとすると佐久間が呼んでいると言われた。その部屋に行くと、赤バッジがうわーっといた。「本ボシは?」聞かれて「乙部功」と答えた。高飛びする気だ。佐久間は、所長を呼び、大至急空港警察に手配を、捜査員をできるだけ集め、乙部功を天野もなみ殺害に関与している可能性があるとみなして、私の独断で乙部功の身柄を拘束します。高飛びを阻止します。
防弾チョッキを着た鶴達の中で、黒木が吠えた。乙部は今でも武器を持っている恐れがあるので、ターミナルの外で逮捕したいと。佐久間に輪っぱ(手錠)は俺が打つ、いいな。ご自由に。歩きだしたら、ふらふらしてそのまま倒れた。岸が渡したコーヒーに睡眠薬が入っていた。佐久間の策略だった。
「母さん逃げよう。僕と一緒に遠くへ逃げようよ。」
「どこに行ったって同じだよ。どうせこの世に愛なんてないんだから。」
乙部は電車に乗り、実母との不毛な会話を思い出していた。
備品係。目覚めた黒木。佐久間がいた。みんな空港へ行った。
そんなに俺に負けたくないかと殴りかかる黒木。応戦する佐久間。その横でおろおろするルミ子。松尾先生に頼まれたんですと泣き顔で言った。首を捕まれたまま、佐久間は言った。「あなたは、これを解決して。自分も死ぬつもりだって。それが佐伯杏子の意志だと信じていると。あなたに解決はさせません。無様に生き続けてください。」
成田。
車に乗っている岸。「もう一度言うぞ。これは命令違反だ。下りるなら今だ。おれも係長も責めん。」後ろから、「主任、しつこいっすよ。とっくに腹、くくってんすから。」と叩かれた。「目の前にホシが居るから捕まえる。それがデカでしょ!」「主任こそ、降りてもいいですよ。お子さん、まだ小さいんでしょう。」「バカ野郎、味噌付けて食うぞ、このやろう!」岸はうれしかった。4人で笑い合っていた。
松尾のクリニック。
ひさしぶり、彼女でもできたという報告?と軽口を叩いていたが、入って来たのは、乙部だった。
そのころ黒木の預かった鳥の巣から、ルミ子がキラキラしたものを取り出した。前の飼い主の持ち物を集めたようだ。取りだしてみると、乙部がお揃いで買った鍵型のペンダントだった。前の持ち主が乙部![]()
松尾に電話がかかった。乙部と言う患者がいるかと聞かれて、答えないでいると、乙部が、拳銃を頭に突き付けた。電話を代わった。成田に向かっていたが、警察に追われ続けているのは嫌だし、どこに行っても愛はないし、こないでくださいと。僕はどうせ死刑になるし、死ぬのは別に怖くないんですけどね。僕だけが死刑になるのがなんか、納得いかないんですよ。先生とゆっくり静かなところで話をしたいから探さないでください。
彼女に何をした、と叫ぶ黒木。彼女は、僕と同罪なんです。
走る佐久間と黒木は乙部醤油に到着。黒木の感は冴えていた![]()
門を開けると赤い車があった。二手に分かれて捜索が始まった。
佐久間が撃たれた。乙部も怪我していた。
気配に後ろを振り向くと松尾を盾に、現れた乙部は銃を打ちまくり、黒木は首から噴水のように出血して倒れた。しかし、まだ出来ると杏子が出てきた。探す黒木に銃を捨てろと乙部が松尾に銃を突き付けていた。自分の銃を放り投げた黒木。そこで、乙部は、
「僕のうちなんだから、勝手に入ってこないでよう。何で僕がこんな目に会わなきゃいけないの。愛をあたえてきただけなのに。この世界に愛がないから。いけないの?僕のお母さんいつも殴られていたの。だから僕が父さんを殺した。僕、母さんに逃げようと言ったよ。でもお母さん勝手に逝っちゃった。僕一人だけ残して。母さんのために殺してあげたんでしょう?そう、だから罪は全部母さんにかぶってもらいました。」
松尾理沙が、頭に突き付けられていた銃をさらに押しつける乙部が言った。
「この先生に聞いたんだよ。そしたらいとも簡単に答えてくれた。愛は与えればいい。ねぇ、先生、先生の言葉を信じようと思ったよ。だからね、僕の母さんみたいに愛を知らない人に何でもしてあげた。もちろん殺人まで。結局母さんの言うとおりだった。この世に愛はない。僕は先生の言う通りにしただけなんだ。だから先生は僕と同じ死刑。」
お前のやっていることは愛なんかじゃない。愛に裏切りはない。
それじゃあ、愛っていうものはどういうものなんですか?僕が与えているものが愛じゃ無いとすれば、愛とはどんなものなんですかね。黒木さん。
娘を忘れないでやってくれと、両親が何枚も焼き増しして送ったコンクールの映像。天野もなみが恋人に送ったネクタイ。限りもなく自分の命と引き換えに証明したもなみの真実。死ぬ前に聞いた、バイオリンの音色。ロダンの奥さんが作った塩結び。津田のじいさんが自分で叩きつぶした右手。3年がかりで俺をここまでたどり着かせてくれた杏子。それが愛だ。乙部。この世界は、愛であふれているよ。どこもかしこも、愛で一杯だ。
なんか、ごめんなさい。と言って理沙を黒木に押しやった。乙部は十を自分のこめかみに当て引き金を引こうとした。理沙を横へ飛ばし、黒木は1回転して足を上げてそのまま引き金を引いた。乙部は倒れた。落ち着いて足につけた拳銃を取り出し構える黒木。
痛いね、殺してと目をつぶる乙部。しかし黒木は自分のこめかみに銃を当て引き金を引いた。次も引いた。しかし弾は出なかった。残り1発。
生きていいのか?杏子に聞くとうなづいた。杏子が指差した。そこには理沙がいた。
理沙にけがはないかと聞くと泣きながら抱きついてきた。
赤バッジが到着。乙部は手錠をかけられ横たわっていた。理沙はうずくまっていた。
佐久間も助けられた。
黒木は、2階でしゃくりあげて号泣していた。
メードカフェの潜入をしていた鶴が衣装を備品係に返し、今日退院ですねと、ルミ子に言った。私の平穏な日々も束の間だったわ。しかし今年の夏は暑かったね、と答える。熱くて長かった夏が終わるんですね。
日比野に拘置所に居る飯塚から姉を捜してくれて感謝のハガキが来ていた。やっと誠意が通じたね。
公園のもなみが倒れたところで手を合わせた包帯だらけの黒木。そこへ佐久間が足をひきずり、やはり包帯姿で現れた。
拳銃の違法持ち出しと行使で、減給アンド停職だと。軽すぎるくらいですと言われた。
鶴と同じ個所を貫通させたのは狙ったのかと聞かれた。たまたまだよ。
「一つ打ち明けておく。俺のことを岡林にリークして陥れ洋としたのは、お前じゃないかなと思ってたんだ。でも恨んで当然だ。お母さんの体、あんなふうになったの、あん時だろう、3年前の。すまなかった。」頭を下げた。
「そんなことじゃないですよ。僕があなたを叩きのめしたかったのは、そんな理由じゃありません。あなたの替わりに13係を率いて2年。ずっとあなたの亡霊と闘ってきた。どんなに成績を上げても、僕には耳鳴りのように聞こえるんです。黒木ならもっとうまくやったろう。黒木奈良もっと早く解決した。黒木なら、黒木なら。亡霊のあなたには勝てなくても、生身のあなたになら勝てる。あなたを叩きのめして、見せつけたかった。黒木俊英はもう終わったんだって。」
「そんな必要はないさ。お前は、あの頃の俺よりずーっと優秀だ。もうとっくに追い抜いている。」
「僕もそう思ってました。でも違った。あなたはおとこぼれたんじゃない。もう一つ上を行っていたんだ。いつかは勝ちますよ。」腕を三角巾で吊り、左手にステッキを持ち歩き去った。「お前これからどうするんだ」
「温泉に行きます。黒木さんは?」「俺か?俺はほら、英気を養ってから華々しくデビューだ。備品係でな」
警察署で、天野もなみのコンサートが開かれた。音楽は人を救えると、最後まで言っていた。
ゴンゾウがわんわん泣いているところで、よかったなぁと思いました。涙が出て泣けるのは、心の重荷を少し軽くできるからです。杏子の希望通り、備品係で時々難事件に向かっていくゴンゾウだといいですね。ん?続編が望める?
佐久間が最後まで自慢の息子でいてくれてよかった。お互いを認め合って少し見ている私のわだかまりが取れました。とても楽しませてくれるドラマでした。
*****
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ブラボー☆・:.,;*ヽ(〃 ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄)ノ*:;,。・★
全ての引っ掛かりが見事に解消{/ee_3/}
そして、まさかQ太郎までもが事件に関係してたとはっ{/eq_1/}
理沙先生と乙部との関係も、全く読めなかった・・・
う〜ん、最初から最後まで唸るばかりの見事な脚本{/kirakira/}
番組の終了するやいなや、即座に小説プレゼントに応募してもーた{/face_tehe/}
伝説的な働きをしたゴンゾウなのに、ラストが居眠りって・・・{/z1/}
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コメントをありがとうございます。
早速そちらのサイト、ご訪問させていただきました。
>欲を言えば,貴女自身のご感想・ご意見をもっとたくさん聞きたかったと思います。
実のところ、必死で記事をアップして、自分の意見まで来ると、もう時間がなくなっています。必死でレビューして、の毎日で、あとから感じる時には、追記で乗せたりしております。ゴンゾウについては、感想など書かずに、じーっと見入って居られたらと思っておりました。
ラストが、駆け足になったのだけが、残念でしたね。
ゴンゾウ役の内野さんが、かなり乗っていたのが印象に残りまいた。
投稿: mari@管理人 | 2008/10/02 01:54
はじめまして。
当方は,東京在住の男性,68歳,自称アマチュア数学者で,チャングム評論家です。
ゴンゾウの大ファンで,自分のHPに『ゴンゾウ評論』を載せているくらいです。
貴女の記事を拝見して内容が詳しいのに驚きました。私の評論の基礎資料として活用(引用ではなくて)させていただきました。私は放映時に1度しか観ていないので,記憶が定かでない場面もあったからです。有り難うございました。
欲を言えば,貴女自身のご感想・ご意見をもっとたくさん聞きたかったと思います。
お暇なおりに私のHPをご訪問いただき,拙い評論をお読みいただきたく存じます。
投稿: チャングム評論家 | 2008/10/01 19:43
いやぁ。これほど最後まで見ないとわからないドラマも珍しいですね。
最初のころはええ?ひとつの事件をここまで引っ張るの?って思ってましたけど、見ていくにつれて
どんどんはまりました。
そして最後にすべてのことがリンクしててそこに
またびっくりでしたね。面白いドラマでした。
できれば続編・・つくってほしいけど・・・
今回の出来がかなりよいので、この先を・・となると
かなりハードルが上がりそうですね♪
投稿: みのむし | 2008/09/12 21:02
すべての伏線が最後まで効いていて、最高におもしろいドラマでしたね。
まさか、最後にQ太郎まで活躍するとは・・(笑
黒木に恨みを抱いていた佐久間も思いを吐き出して、
さわやかに戦線布告してましたね。
鬼のようだったマー君母と和解したのもほっとしました。
またゴンゾウに戻った黒木だけど、いつか佐久間と共に活躍する日がくるのではないかと期待しています。
投稿: きこり | 2008/09/11 15:13