「フランス国立ギュスターヴ・モロー美術館は『パリの宝石』とも讃えられる珠玉の美術館で、他に例がありません。(中略)モロー美術館はアトリエであり自宅であった建物で、しかも、画家自らが生前に美術館として後世に残すことを夢見てつくりあげられた美術館です。モローは生前から「パリの真ん中に隠れ住む行者」とよばれていた(中略)今回のモロー展の特徴はこのモロー美術館所蔵の作品のみによって、あの幻想的な、象徴的な、しかもしかも宝石のごとく美しいモロー芸術の創作の秘密に触れんとするものです(後略)・・・Bunkamura ザ・ミュージアムプロデューサー 木島俊介)
会期:2005年 8月9日ー10月23日
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷東急本店横)
象徴派とは言え、この展覧会は、入り口に佇んだ途端、夢幻的な雰囲気を感じました。まず、モローの自画像。24歳のときのですが、たいていの画家は、目がどこを見ているかわからないのですが、彼の目は、バッチリ私を見つめて、探るような目になるんです。そこで度肝を抜かれました。
有名な「一角獣」は、柔らかなタッチで、近づくと、コスチュームは、墨で丹念に書き込まれ、画家の打ち込みようがひしひしと伝わりました。離れたり、近づいたり数回やって思いました。”墨”はすごい!絵の具に負けないんです。
素描も莫大な量があり、描き込んでいるのがわかります。それでも、完成させると、表情を描き入れないのは、なぜなんでしょう?数枚続くとかなりギモンでした。描いているうちに、考えが変わったのでしょうか?
「旅する詩人」は、のっぺりさんでなくかなりしっかり描き込んでありました。「出現」は、題材が、首でしたが、恐ろしげな場面を、またバックが細密画になっていました。確かに優しい雰囲気になります。
画家は、この家で、聖書の中と、現実を自由に往復していたようです。
9月12日(月)は、作品の入れ替えでお休みです。これが後期分で、額縁に蝶番をつかってある独特の収納法にしてある、モロー美術館の特製。きっと裏返して展示ですね。
しばし、夢幻の世界に浸れました♪
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